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 生体肝移植を受けた患者の死亡が相次いだ神戸市中央区の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」が事実上診療を停止している問題で、KIFMECが医師を派遣していたシンガポールの診療所が、閉鎖されていたことが1日分かった。技術協力を予定していたインドネシアの内視鏡診療支援事業も中止されるなど、海外での影響は拡大。日本の医療技術輸出の目玉として官民から期待された生体肝移植の海外展開は、方向転換を余儀なくされた。

 シンガポールで閉鎖されたのは、生体肝移植や肝臓病治療の専門診療所「シンガポール-神戸 肝移植センター」で、2013年9月の開業。KIFMECの田中紘一理事長が理事を務める一般社団法人「国際フロンティアメディカルサポート(IFMS)」(神戸市中央区)と、三井物産(東京)が共同経営していた。

 三井物産の担当者によると、診療所の閉鎖は8月で、KIFMEC側が本体の体制強化のため医師を帰国させたのが主な理由という。診療所では、小児の生体肝移植などを実施していた。

 一方、IFMSと国際協力機構(JICA)などが共同実施し、KIFMECが技術協力する予定だったインドネシアの内視鏡診療支援事業も中止された。

 同事業は神戸市が提案し、外務省の政府開発援助(ODA)から約6千万円を拠出する計画だった。JICAの担当者によると、KIFMECが医師の派遣や研修医の受け入れなどを担う予定だったが、経営再建のため実施が難しくなり、8月に事業の取り下げを認めたという。担当者は「インドネシアの医療水準を高める事業だっただけに残念だ」と話す。(金井恒幸)

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