経済
食卓へ届かぬ春 イカナゴ・シンコ漁、初日不振
漁解禁日なのにシンコの入荷がなかった鮮魚コーナー=28日午後、神戸市東灘区住吉本町1、シーア(撮影・笠原次郎) |
イカナゴの稚魚シンコ漁が大阪湾で解禁となった二十八日、水揚げ量は初日としては記録的に少なく、神戸市内の鮮魚店やスーパーでも入荷できない店が目立った。
神戸市漁協によると、この日の水揚げ量は約二・五トン。昨年の十分の一といい、大月潔事業部長は「ここまで振るわないのは初めて」と嘆いた。
スーパーなどは各地の漁協から仕入れるが、取引も高値となった。淡路島のある漁協の入札では一かご(約二十五キロ)が約五万円に。店頭価格が一キロ二千円を超したスーパーもあった。
コープこうべは例年、全百四十九店で解禁日からシンコを売り出すが、今年は神戸市北区の六店舗のみで販売。価格は一キロ千三百八十円で、担当者は「初日なので、利益を度外視した」と話す。
入荷できなかった同市東灘区の「シーア」のマネジャーは「期待が大きいだけに、これから入荷が増えるのか不安」。近くの主婦道沢正子さん(67)は「まさか店頭にないなんてびっくり。腕を振るうつもりだったのに」と残念がった。
明石・魚の棚商店街でも入荷はわずかで、鮮魚店の松谷佳邦社長(46)は「価格も例年の約二倍。事情を説明し、予約の大半を断った」といい、二日が解禁の明石はじめ東播磨での漁に期待した。
一方、西播磨の六漁協(家島、坊勢、室津、岩見、相生、赤穂)は二十八日、シンコの成育が遅く、量も少ないため、操業開始を六日に決めた。
(3/1 10:32)

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