経済
バッテリー再生全国展開 自動車修理販売のアクト
使用済みの鉛バッテリーを再生する従業員。バッテリーを再使用することでCO2を大幅に削減できる効果もあるという=宍粟市山崎町内 |
自動車修理販売のアクト(宍粟市山崎町)は四月末から、自動車用鉛バッテリー(蓄電池)の再生事業を全国展開する。回収から復元までは、自動車リサイクル大手などと提携し、アクトの復元技術を供与する。販売はこれまで近畿圏が中心だったが、業界団体を通じて全国の自動車整備会社に拡大。独自ブランドも制定し、新品の半額に抑えて需要を掘り起こす。(大久保 斉)
アクトは二〇〇八年五月、バッテリー再生事業に進出した。整備工場などから使用済みバッテリーを回収。ポリマー系の特殊溶剤で、電極に付着し劣化を引き起こす硫酸結晶を溶かした後、同社独自の専用装置でバッテリーを放充電し、復元させる。再生バッテリーは現在、兵庫、奈良、京都、東京にそれぞれある自動車整備業界団体の拠点を通じ、四都府県の自動車整備会社に販売している。
自動車リサイクル大手などと提携することで全国規模の回収網を確立。使用済みバッテリーの回収を委託する一方、提携先に復元技術の供与のほか専用装置や備品を販売し、再生を手掛けてもらう。提携先はほかにも広げるという。「よみガエルくん エコ21」の独自ブランドも設け、販売を強化する。
溶液はアクトが販売総代理店契約を結ぶ専業メーカーのアワレイジ(徳島市)から調達。従来のバッテリー再生では電極を傷める難点があったが、この溶液はナノ(十億分の一メートル)単位の超微細粒子で製造し、電極を傷めないという。
新しくバッテリーを製造するには、電極材の鉛を精錬したり本体にプラスチックを使ったり二酸化炭素(CO2)の排出が伴う。アクトの衣笠辰巳社長は「再生すれば、CO2を九割抑制できる」と、地球温暖化防止にもメリットがあるとしている。
(4/4 11:02)

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