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経済

神戸ゴム取引所46年史を出版 元専務理事の男性 

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神戸のゴム産業を支えた「神戸ゴム取引所」の歴史を、自らの記録を基にまとめた林慶一郎さん=神戸市灘区宮山町

 日本初のゴム先物市場として隆盛を誇りながら、阪神・淡路大震災で被災し1997(平成9)年に幕を閉じた神戸ゴム取引所。その歴史や資料などを集めた「神戸ゴム取引所46年史」を、同取引所で専務理事を務めた林慶一郎さん(80)=神戸市灘区=がまとめた。「自分には古里のような存在。神戸の発展を支えた取引所の歴史を残したかった」と話している。

 同取引所は1951(昭和26)年、中央区に設立。会員は47社で伊藤忠商事や丸紅、三井物産など大手商社も参画した。

 経済成長とともに受け渡し数量は急増し73年に4万トンを突破。その後も2〜3万トンを保った。「相場が現物価格とかけ離れていないことを表し、市場の健全性を示している」と林さんは指摘する。

 ところが95年1月17日の大震災で、入居していた「神戸取引所ビル」が被災し立ち会い休止に。同25日に当時の大阪繊維取引所(大阪市)の一角で再開にこぎ着けた。林さんは「職員も被災したが、神戸の取引所は不要といわれないよう不眠不休で復旧にあたった」と振り返る。

 当日、近くにあった公衆電話が奇跡的に使え、通産省(現経済産業省)に現状を報告したことや、被災したビルから決死の思いで資料を取り出した話も織り込んだ。

 商品取引の国際化に対応し、日本の取引所も統合拡大へ舵をきる。神戸ゴムは97年に大阪繊維と合併し大阪商品取引所に。さらに2007年には中部大阪商品取引所となった。09年4月にはTSR20(天然ゴムの商品)の立ち会いも休止に。神戸のゴム、生糸、穀物など全国に22あった商品取引所は現在4つに減り、神戸ゴムの資料も大半が廃棄処分されたという。

 「震災がなければ、神戸のゴム取引は続いたのでは」と無念そうな林さん。今回は自費出版だが「読んでほしいのに所在がわからない元職員や関係者も多い。ぜひ連絡を」と呼び掛けている。林さんTEL078・851・2620(阿部江利)

(2009/10/28 09:40)


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