1日発表された2011年の兵庫県内の最高路線価は、都市部を中心に下げ止まりの傾向が見られた。ただ、同じ駅前一等地でも、横ばいだった加古川に対し、明石は2年連続で県内最大の下げ幅を記録。立地条件の変化や、活性化の取り組みによって明暗が分かれる傾向が顕著になっている。
加古川市のJR加古川駅前にある商店街「ベルデモール加古川」。昨年は4%の下落だったが、今年、変動はなかった。
「神戸、大阪の通勤圏で、駅北地区も物件が好調」と市内の不動産業者。その要因に、04年の駅高架化に伴う周辺整備の進展を挙げる。昨年2月、駅南西にできた14階建てマンションも早々に完売した。
駅南ではさらに、マンションなどを含む整備計画もある。加古川駅前通商店街振興組合の松本浩一理事長は「居住者が増えれば、にぎわいにつながる」と期待する。
対照的に低迷したのが明石市の明石駅前だ。
かつては陸海交通の結節点だったが、郊外の大型店の台頭に加え、明石海峡大橋の開通で集客は目減りを続けた。昨年11月、「明石淡路フェリー(たこフェリー)」も運航休止に追い込まれた。
市は駅前再開発の旗を振ってきたが、市長交代に伴い今後、推進か見直しかを判断する。周辺の商業者は「行政頼みで乗り切れる時代でもないと思うが、(再開発に)期待せざるを得ない」。
近くの「魚の棚商店街」は週末、観光客でにぎわうが「市内の客をいかに呼び戻すかが起死回生の鍵」との声もある。
一方、県内トップの路線価だった神戸・三宮。前年比1・6%の下落にとどまり、不動産関係者は「リーマン・ショックの影響は薄らいだ」と胸をなでおろした。
(足立 聡、武藤邦生、森本尚樹)
(2011/07/01 15:45)
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