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経済

節電の夏、商い一変 関電要請1カ月 

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水にぬらして使うスカーフを集めた「神戸ロフト」の売り場。カラフルな色や柄がそろう=神戸市中央区小野柄通8

水にぬらして使うスカーフを集めた「神戸ロフト」の売り場。カラフルな色や柄がそろう=神戸市中央区小野柄通8

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冷凍したまま顧客に配送する紙おしぼり「も〜凍ってます!」=姫路市東山、日東社

冷凍したまま顧客に配送する紙おしぼり「も〜凍ってます!」=姫路市東山、日東社

 関西電力が1日に15%節電を要請してから約1カ月。兵庫県内の百貨店などでは、昨年の猛暑で売れ行きが伸びた商品が姿を消す一方、「スーパークールビズ」の新たな需要で速乾性の高い衣類などが好調だ。製造業では、工場の休日シフトや夜間操業に伴い、業務の一部に支障も。“節電一色”に染まった今年の夏は、店頭や生産現場で例年にない風景が広がっている。(末永陽子、佐伯竜一、広岡磨璃)

◇ひんやり素材

 「手で触ると冷たく感じる素材を使った女性用の商品を充実させた」。そごう神戸店(神戸市中央区)の担当者は胸を張る。これまで男性用の下着などに使われてきた冷感素材を、女性用のジャケットやワンピースに採用した新顔が登場し、売り上げも好調という。

 逆に、昨年までオフィスの冷房対策として定番だったカーディガンやジャケット、腹巻きなどは前年割れが続く。

 クールビズの関連商品も快走を続ける。バーニーズニューヨーク神戸店(同)は、吸湿速乾性に優れた素材によるスーツなど昨年の倍以上を投入した。阪神百貨店梅田本店(大阪市)では、吸湿速乾の新素材を使ったジーンズが昨年の3倍を超す売れ行きを示す。生地が軽く柔らかいのが特徴で、ジーンズの着用も認めるスーパークールビズを導入した企業の通勤着に利用する人も目立つ。

 一方、アウトドア用品や小型のキャリーバッグは不振で、7月の売り上げが前年同月比で約15%減った神戸ロフト(神戸市中央区)は「震災や原発事故で東日本への国内旅行やキャンプを控える動きがあるようだ」。同店では、水にぬらすとドライアイスのように冷えるスカーフが好調だ。

◇週末勤務

 電力需要を平準化するため、自動車メーカーによる週末操業もスタートから1カ月が経過した。現場からは「取引先と勤務時間がずれて大変」「体が慣れない」などの声が上がる。

 県内の自動車関連メーカーでも7月から、工場の土日操業を始めた。ただ、あるメーカーでは製造部門の人員が多く、子どもの休日保育が難しいことなどを理由に平日操業のところもある。勤務日が部署によって異なることから社内で連絡がとりにくくなり、顧客との調整や問い合わせに対する回答などに時間がかかるケースが出始めた。

 グローリー(姫路市)は7月から、節電に協力するため、本社工場で夜間操業を実施。これを受け、総務スタッフも交代で深夜勤務したり、構内の照明を増設したりして「手当などのコストアップ要因が生じた」。

◇機動力

 機動力を生かして、節電を商機に生かす中小企業も。

 マッチ・紙製品製造の日東社(姫路市)は、凍らせた紙おしぼりを25日発売した。従来品に比べて厚みのある原紙を使用。水分量を増やし、姫路市内の冷凍倉庫から凍らせた上で、飲食店やイベント会場などに直送する。清涼感を前面に出して新たな需要を掘り起こそうと、6月末の発案から1カ月で商品化にこぎ着けた。

 希望小売価格は1本20円。ケース(1200本入り)単位で販売し、この夏は100万本の売り上げを目指す。大西修二専務(46)は「価格競争に巻き込まれない製品開発に力を入れたい」と話している。

(2011/07/31 16:19)

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