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閉まったままの店舗。近所の住民らが事業停止の張り紙を見ていた=4日午前、神戸市中央区山本通4、「西洋菓子処フーケ」諏訪山本店(撮影・風斗雅博)
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閉まったままの店舗。近所の住民らが事業停止の張り紙を見ていた=4日午前、神戸市中央区山本通4、「西洋菓子処フーケ」諏訪山本店(撮影・風斗雅博)

 生チョコレートのケーキや焼き菓子で知られ、神戸市内を中心に「西洋菓子処(どころ)フーケ」などを展開する老舗の洋菓子製造販売フーケ(神戸市須磨区)が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが4日、分かった。代理人の弁護士が明らかにした。負債総額は5億~6億円。年内にも神戸地裁に申請する見通し。

 同社は1970年に創業。ホームページによると、神戸と明石の両市に6店舗を構えていた。

 代理人や信用調査会社の帝国データバンク神戸支店によると、95年の阪神・淡路大震災で一部店舗が閉鎖に追い込まれたものの、97年ごろから百貨店などへ積極的に出店。2001年のピーク時には関西を中心に約20店舗を構えた。

 競争激化を受けた差別化の一環で、06年に三宮の旗艦店舗を改装し、高級路線の新ブランドを立ち上げた。しかし、震災に伴う借入金の返済が経営を圧迫。廃棄ロスが少ない焼き菓子の製造やインターネット販売などに活路を見いだそうとしたが、売上高の減少などで13年8月期に赤字に転落した。今年10月31日に全店の営業を停止し、45人の従業員を解雇した。

 上野庄一郎社長は兵庫県洋菓子協会の副会長も務め、「神戸マイスター」の認定や、県の労働・技能功労者表彰などを受けている。

 神戸市中央区の諏訪山本店には「残念ながらこれ以上の営業ができなくなってしまいました」と事業停止を知らせる紙が張られた。訪れた女性(55)は「毎週ケーキやプリンを買っていた。店員から新商品の紹介を受けたばかりだったので驚いている。おいしかったのでとても残念」と話していた。

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