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 神戸製鋼所(神戸市中央区)は、2016年3月期の連結純損益が3年ぶりに赤字になるとの見通しを発表した。4年前まで稼ぎ頭だった建設機械が、中国景気の急減速によって歯車が逆回転した。今後、建機事業が中国に集中するリスクを分散し、経営の立て直しを進める。

 赤字の要因は中国での油圧ショベルの需要減に加え、過去に販売した建機の未収入金を引き当てたからだ。5割弱を出資するホイールローダーの製造会社も販売が低迷。375億円を特別損失に計上することも響く。現地での需要は、ピークの11年に比べてショベルが30%減り、ホイールローダーも75%減少しているという。

 「かなりきつめのパンチを受けた」。神鋼の川崎博也社長は昨年9月、今期初めての業績下方修正をこう表現した。「アジアと中国に事業が集中するリスクを分散させる」とも語り、収益の安定化を急ぐ。当面は中国の二つの建機工場のうち、沿岸部の浙江省にある工場を、フィリピンやミャンマーなど成長が期待できる市場への輸出拠点とし、稼働率を高める方針だ。

 神鋼は主力の鉄鋼以外に、建機や溶接、アルミなどの事業を抱える「複合経営」を推し進めてきた。一方、新日鉄住金、JFEホールディングスは鉄鋼の比率が高く、神鋼と収益構造が異なる。新日鉄住金は16年3月期に連結純利益1400億円を、JFEは250億円をそれぞれ確保する見通しだ。

 中国製鋼材の供給過剰などで厳しい環境が続く中、1日には新日鉄住金が日新製鋼を買収すると発表した。神鋼も17年秋をめどに、神戸製鉄所の高炉を廃止して加古川製鉄所に一本化。自動車用高級鋼板の生産を世界規模で拡大するなど、競争力強化を進める。河原一明執行役員は「今後も独自路線で行くことに変わりはない」と話した。(高見雄樹)

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