経済
白鹿の辰馬本家酒造 辰馬清副社長が社長昇格へ
清酒の白鹿ブランドを展開する辰馬本家酒造(兵庫県西宮市)は2日、会長兼社長の辰馬健仁氏(48)が代表権のない会長となり、辰馬清副社長(55)が社長に昇格するトップ人事を発表した。いずれも4月1日付。
同社の社長交代は2006年以来、14年ぶり。博物館運営や学校法人などのグループ事業を健仁氏が引き続き担い、酒造りを清氏が主導する。
健仁氏は、三和銀行(現三菱UFJ銀行)を経て1999年、同社に入社。06年に社長に就き、19年から会長を兼任している。若者への日本酒のPRや新しい飲み方の提案に力を入れた。
清氏は、主に清酒製造の分野を歩んだ。酒質向上へ設備投資を進め、全国新酒鑑評会の金賞獲得などにつなげた。(中村有沙)
【たつうま・きよし】甲南大法学部卒。87年、辰馬本家酒造入社。執行役員製造部長などを経て、18年から現職。西宮市出身。



















