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再生に取り組む「淡河宿本陣跡保存会」のメンバー=神戸市北区淡河町淡河
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再生に取り組む「淡河宿本陣跡保存会」のメンバー=神戸市北区淡河町淡河
往時をしのばせる蔵=神戸市北区淡河町淡河
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往時をしのばせる蔵=神戸市北区淡河町淡河

 神戸市北区淡河町淡河の本町地区で、かつて本陣だった大庄屋の邸宅を再生しようと、地域住民らが「淡河宿本陣跡保存会」を立ち上げた。三木市と有馬温泉を結ぶ湯の山街道沿いにある同地区は、江戸期は宿場町として栄えたが、その歴史を伝える邸宅は長く空き家になっていた。保存会は田舎(いなか)暮らしを体験する宿泊施設や交流施設として活用する予定だ。

 湯の山街道を重視していた豊臣秀吉は、中国地方を平定後、庄屋の村上喜兵衛に命じ、この地に宿や市場などを整備させた。宿場町として発展した本町地区は、大名行列や有馬温泉への湯治客らでにぎわった。

 「淡河宿本陣跡」と呼ばれる建物は、大庄屋の村上家が居住した邸宅で、約600平方メートルの敷地に9棟が建ち、書院造りの母屋にはうぐいす張りの廊下があり、棟続きも茶室もある。蔵などは大正期に建造したとみられるが、昭和40年ごろから無人状態で、建物の傷みが進んでいた。

 本町地区の象徴ともいえる本陣跡の老朽化を食い止めようと、地域活性化に取り組む住民らが昨年夏に保存会を結成。所有者から土地と建物を購入し、活用のアイデアを練ってきた。

 昨年12月に、建物内を調べたところ、蔵からは戦前・戦中の雑誌や日用品などが多数見つかった。また、専門家の協力を得て、各棟の文化財的価値も調べている。

 再生後の本陣跡については、「みんなのいなか」をテーマに、都市部と農村部をつなぐ拠点として整備。住民が集い、体験型集客施設としての活用も想定している。

 保存会代表理事の村上隆行さん(46)は「はりや建具一つをとっても立派で保存状態も良好。都市部の住民や淡河の人々がゆったり過ごせるような施設にしたい」と話している。

 活用法を広く探ろうと、30日、2月27日にワークショップを開催する。30日はオリエンテーションと庭掃除で、27日は母屋を清掃し、建物内を見学する。いずれも午前10時~午後5時で参加費500円。申し込みが必要。保存会の鶴巻さんTEL070・5654・4733

(井上 駿)

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