関西学院大(西宮市)は国際学部の一部で、2012年度から8年ぶりの秋入学を実施する。国内外の外国人学校の生徒らを対象とし、大学の国際化を目指す。将来的には大学全体を秋入学に移行することも視野に入れ、協議に入る。東京大などが秋入学全面移行へ議論を進めているが、兵庫県内の大学では慎重論も根強い。
同大は2012年度、国際学部定員300人のうち若干名を9月入学で募集することにした。指定校推薦で、国内外の外国人学校生徒らを募る。留学生らを増やし、日本人学生が国際感覚を身に付けるきっかけにする。
同大は1995年度、総合政策学部で秋入学を導入したが、志願者が少なく、2004年度で廃止。大きな要因は就職問題で、9月に卒業するため、企業に既卒扱いされて採用が不利になった。このためあえて留年する人もいたという。
8年ぶりの秋入学再開について同大は「多くの留学生らは海外企業を希望する上、国内でも通年採用の企業が増えた」と説明する。全面移行への議論については、26日から今後の方針を話し合うといい、担当者は「産業界の協力が必要など、課題は多いが、日本の国際競争力を高めることができる」と話している。
一方、県内の他大学では秋入学に慎重な構えだ。神戸市外国語大(神戸市西区)は、大学の国際化推進に理解を示す一方、「現状の日本社会では、必ずしもプラスに働かないのでは」とし、他大学の動向を見守る方針。神戸大(同市灘区)も「情報収集や検討は必要だろう」とするにとどまる。兵庫県立大(事務局・同市西区)や甲南大(同市東灘区)も現段階で具体的に検討を始める予定はないという。
こうした大学の対応に、大学受験予備校も関心を寄せる。コロンビア学院(同市中央区)は「日本の大学は国際化へかじを切るべきだが、保守的な考えも根強い。特に導入当初は大きな混乱になる可能性が高い」と指摘している。
秋入学について、東京大は京都大や大阪大など11大学と協議会を立ち上げ、実施方法を議論することを明らかにしている。(本田純一)
(2012/01/25 07:35)
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