社会
白黒写真をカラーに変換 神戸の業者が開発
再現した坂本龍馬の写真を手にする横山社長=神戸市兵庫区上庄町3、サンメディア |
古い白黒写真をカラー写真に変える技術を、写真製版・印刷会社のサンメディア(神戸市兵庫区)が開発した。白黒写真の灰色の濃淡から、当時の色彩を読み取ってカラーに変換する。同社は「完全に同じようにはならないが、七-八割程度は当時の色を再現できる」としている。
一般向けの写真処理ソフト「フォトショップ」を使って、カラー化に必要な一連の操作を順にこなす仕組み(コマンド)を開発した。カラー化には二段階の処理が必要で、最初に白黒写真を灰色の濃淡で表現する。それを元に、コンピューターが赤・青・黄・黒の四色を自動的に当てはめ、元の色を見つけ出す。
ただ、灰色が元は何色だったかは、写真製版に二十年以上取り組んできた横山稔社長(67)が、長年培った技術と経験から独自の基準を見つけ出した。パソコン上の操作はすぐに終わるが、仕上げには手作業での微調整が欠かせないといい、一枚を再現するには平均四時間がかかるという。
横山社長はこの技術を使い、資料館などから坂本龍馬の写真を借り、カラー化。龍馬のカラー写真をあしらったカレンダーを制作した。元の写真では龍馬の着物は黒だが、横山社長は「この技術では濃紺に再現できた。特許も申請中で、長年培った製版の技術が生かせた」と自信を見せる。
日本カメラ博物館(東京)の宮崎真二学芸員(33)は「白黒写真に絵の具などで色づけすることはあったが、カラーに再現する取り組みは珍しい。印刷業者が経験を元に再現しているのも興味深い」と話している。
写真の再現は、大きさに関係なく一枚当たり三万五千円。同社TEL078・682・3670
(阿部江利)
(2/2 14:25)

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