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社会

映画「フツーの仕事がしたい」監督、雇用問題を語る 

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交流会参加者の声を聞き、思いを語る土屋トカチ監督=14日午後、神戸市兵庫区新開地5、神戸アートビレッジセンター

 雇用不安が広がる中、注目を集めているドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」が十四日、神戸市兵庫区の神戸アートビレッジセンターで封切られた。ほぼ満席となった客席を前に、あいさつに立った土屋トカチ監督(37)は「日本のゆがみが凝縮されている」と語り、上映後の交流会では参加者約五十人とともに、深刻な雇用問題や過酷な労働環境などについて話し合った。(高田康夫)

 一日の平均労働時間は約十八時間、給料は月三十万円。休みはほとんどない。退職願の提出を強要されたが、個人加入の労働組合で闘争を続け、新たな職場をつかみ取る。そんな主人公のトラック運転手は、映画の最後でこう語る。

 「おれみたいな働き方をしているのは、ほかにもいっぱいいるだろう」

 交流会では土屋監督が映像制作会社を解雇された経験を語った。当時の残業代は焼きそばパンだけ。「映画は自分のことを撮っているようだった」と振り返った。

 製パン会社に勤める三十代の女性は「一日十五時間働いている。体を壊しても『悪いのは自分』。熱が出ても車を運転して出勤する」。就職活動中の大学院生(23)は「就職した友人は朝六時に起きて終電で帰る生活。労働条件は会社に入ってみないと分からない」と厳しい就職活動に不安をのぞかせた。

 かつての好景気を支えた主人公のような労働者が次々と職を失っている現状に、土屋監督は「正社員にも広がる問題で、対岸の火事ではない。何ができるのかを考えてほしい」と話した。

 上映は二十日まで(十七日休館)。三月十一-二十一日にも上映される。同センターTEL078・512・5500

(2/15 09:22)


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