社会
男性介護者支援の全国組織発足 兵庫のNPOも参加
男性介護者の全国ネット発足会に参加した栢木さんと出口さん、西山さん(右から)=8日午後、京都市北区、立命館大 |
妻や親の介護を担う夫や息子を支援する全国組織「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」が八日、京都市で発足した。定期的な交流会などを通じて、互いの悩みを共有し、孤立しがちな男性介護者を支える。兵庫県からも特定非営利活動法人(NPO法人)などが参加。今後の活動に期待を寄せていた。
立命館大産業社会学部の津止(つどめ)正敏教授(地域福祉論)らを中心に、長野県と東京都の男性介護者の会などが、昨秋から設立を呼び掛けてきた。
厚生労働省によると、在宅で家族介護を担う男性の割合は年々増え、二〇〇七年は28%になった。男性は家事に負担を感じ、地域との付き合いが希薄で、介護ストレスを受けやすいという。高齢者虐待や、仕事との両立が難しくなって離職に追い込まれる例もある。
発足会には、全国から男性介護者ら約百五十人が参加。活動方針として、交流会の開催やホームページで情報交換することを確認した。失敗談など体験記も募り、それぞれの介護に役立ててもらう。介護休業制度の利用などを調査し、負担軽減に向けた支援策も提言することにした。
事務局長に就任した津止教授は「男性介護者のよりどころとなり、八方ふさがりの状態に風穴を開ける拠点になれば」とあいさつした。
意見交換の場では、男性介護者を支援する宝塚市のNPO法人「スマイルウェイ」の出口新治さん(73)が、自身の介護体験を基に、国の支援制度の知識を持つ大切さを訴えた。
同法人の西山良孝代表は「小さな活動が点から面になった。悩む男性がより気軽に参加できるようになれば」といい、妻を介護する栢木(かやき)啓次さん(76)も「介護の情報が広く得られるのはありがたい」と話していた。
同ネットTEL075・811・8195
(井関 徹)
(3/9 10:08)

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