社会
落語家の露の五郎兵衛さん死去 前上方落語協会会長
亡くなった落語家、露の五郎兵衛さん=西宮市 |
前上方落語協会会長で落語家露の五郎兵衛(つゆの・ごろべえ、本名・明田川一郎=あけたがわ・いちろう)さんが三十日午前十一時三十七分、多臓器不全のため、西宮市内の病院で死去した。七十七歳。葬儀は四月二日に西宮市の自宅で親族のみで行う。喪主は妻紗英(さえ)さん。後日、お別れ会を開く予定。
一九三二(昭和七)年、京都市生まれ。七歳の映画出演を機に早くから芸の世界で活躍。十四歳で芦乃家雁玉の劇団に参加し、翌年話芸が認められ二代目・桂春団治に入門した。
当初は桂春坊を名乗ったが、六〇年に二代目・桂小春団治を襲名。六八年には途絶えていた上方落語の「露の」の姓を受け継ぎ、二代目・露の五郎となった。二〇〇五年から二代目・露の五郎兵衛を襲名し、三百年ぶりに大名跡を復活させた。
熱のこもった口調で、観客を引き込む人情噺は、当代一流と評価された。江戸落語の大作「真景累ケ淵」、創作の「雪の子守唄」など人情噺や、高座上で幽霊に早変わりする怪談噺が得意ネタ。上方笑芸の原点である道化芝居「大阪にわか」の継承にも尽力した。九四年から十年間、上方落語協会会長を務めた。
二〇〇二年に脳内出血で倒れるなど近年は体調面に不安もあったが、「生涯現役」を掲げて寄席に出演し続けていた。
二〇〇〇年に紫綬褒章受章、〇六年に旭日小綬章受章。一九九八年に兵庫県文化賞。
同協会の桂三枝会長(65)は「厳しい時代に尽力され、上方落語界が花開く下地を作っていただいた。今後協会を受け継いで頑張ります」とコメントした。
(3/30 16:54)

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