社会
人…県信用保証協会理事長に就任した辻井 博さん
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「身の引き締まる思い」。景気後退下でバトンを託されたが、悲観ばかりでは前に進めない。「厳しい時期に任されたことにやりがいを感じる」と、すぐに前向きな言葉を発し、精悍(せいかん)な表情をほころばせた。
中小企業の経営環境は底打ちの兆しが見えず、上場企業でさえ、政府の公的資金注入に追い込まれるほど急激な落ち込みに立ちすくむところが少なくない。「金融機関だけで支援できないところに手を差し伸べるのが公的信用保証の役割。今の苦境に耐える会社を助け、いかに次の成長につなげるか」と力を込める。「景気は循環するもの。未来永劫(えいごう)、悪くはないからね」
三月末まで、兵庫県企業庁のトップとして企業誘致に携わったが、一九七一年の入庁から主に過ごしたのは企画畑。阪神・淡路大震災では企画部参事の立場で、傷ついたまちの復興に地元市町と汗を流した。保証協会も当時、システムダウンの困難を克服しながら、資金を手にしたい事業者への保証承諾事務に忙殺された。「あの地震を経験したのだから、今の不況も乗り越えられる」と笑顔をみせる。
大学卒業後、「自身のバックボーン」となった放浪の旅に出た。資金難や病気に見舞われながら、二十七カ国を駆けて得た結論は「人間、どこでも生きていける」だった。四月からの新天地では「企業を元気にする保証協会自身が、どう元気を出すか」に知恵を絞る。職員のやる気を引き出す職場づくりを目下、思案中だ。和歌山県出身。六十一歳。(大久保 斉)
(4/23 14:20)

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