社会
淡路の巨大観音像 保存か、撤去か…
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撤去か、保存か。処置について議論を巻き起こしている「世界平和大観音像」=淡路市釜口 |
淡路島の国道28号沿いで、大阪湾を見下ろすようにそびえ立つ「世界平和大観音像」(淡路市釜口)。島のランドマークとして知られるが、閉鎖して三年が経過し老朽化したため、淡路市が修復や撤去の検討を始めた。撤去には数億円が必要といい、二十九日に開かれた初めての検討委員会では「民間施設なので市の税金は使えない」との意見で一致。買い手も見つからない中、同市は解決策を模索している。(西尾和高)
観音像は一九八三年に完成。約八千五百平方メートルの敷地に五重塔のような建物とともに設置されている。コンクリート製で高さ約百メートル。展望台もあり、大鳴門橋が開通した八五年に有料化された。多いときで一日約四千人の観光客が訪れた。
淡路島出身で大阪府在住の男性が所有していたが八八年に死亡し、家族が相続した。その家族も二〇〇六年に死亡して施設は閉鎖。その後は相続されていないため所有者は存在せず、建築物は宙に浮いたままだ。
撤去などの指導については県に権限があるが、県は「所有者がいないので勧告できない」。淡路市も「税金で民間施設を処置できない」と説明。債権者は数社あるとみられ、〇六-〇七年に計三回、土地や観音像が神戸地裁で二千三百万円で競売にかけられたが、入札参加者はいなかった。
三年ほど前からは塔の屋根の銅板が風ではがれて国道付近に落下するなど、老朽化に伴う被害が発生。これまでに二回、地元の町内会から改善策を求める要望書が出されたのを受け、同市は長浜泰之総務部長を本部長とする検討委を結成した。
この日、第一回会合を開いた同委員会の長浜本部長は「競売で買い手がつき、再利用されることが一番の解決策」と指摘。「撤去には数億円の費用が必要。税金は投入できない。元所有者の遺族や県などが法に基づいて修復することが望ましい」としている。
検討委は月一回開く予定。門康彦市長は「撤去するか、残すか。民間施設なので行政の管轄外だが、住民に危害が及ぶ可能性があるため、何とか解決方法を見つけたい」と話している。
(5/30 10:03)

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