社会
不況…「車中泊」静かなブーム 高速道SAなど
発刊が相次ぐ車中泊関連の書籍や専門誌「カーネル」 |
道の駅や高速道のサービスエリア(SA)などで、自家用車に寝泊まりして旅する「車中泊」が静かなブームだ。もともと愛好家は、北海道や九州などを長期旅行するリタイア世代が多かったが、最近は1、2泊のみのファミリー層の姿も。自由さが魅力の車中泊だが、長引く不況や高速道路通行料の値下げの影響で、宿泊費節約を目的にした旅行者が増えたとみられる。
昨年夏には車中泊の専門誌「カーネル」(公称10万部)が創刊された。数年前にはほとんどなかった車中泊関連の書籍も現在は10冊近くに。インターネット上には車中泊に適した道の駅やキャンプ場を紹介するサイトや車中泊用の商品を販売する専門サイトもある。
兵庫県内では、眺望がよい淡路SA(淡路市)の人気が高い。道の駅神鍋高原(豊岡市)も、夏休み中など車中泊客が目につくといい「駐車場でテーブルを出して食事している人たちも見かけた」とスタッフ。道の駅ハチ北(香美町)では「随分前から、年中見かける」。
「ミニバン車中泊バイブル」の著者稲垣朝則さん(50)=吹田市=は、ブームの背景として、団塊の世代の定年退職▽道の駅が充実▽ミニバンの普及▽コンビニのトイレ開放-などを挙げる。ペット連れの旅にも車中泊は具合がいい。「高速料金の値下げで、新しい世代の車中泊客が増えているようだ」と稲垣さん。オートキャンプファンの人口を基に「車中泊人口は国内に100万世帯くらいでは」と推測する。
一方で、良識のない車中泊客もおり、長時間のアイドリングやごみの放置が目立つ例も。車中泊のベテランらは「マナーをわきまえない利用者が増えイメージが悪くなっては迷惑。道の駅などの駐車場が夜間利用禁止になる恐れもある」と心配している。(堀井正純)
(2009/11/03 13:02)

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