社会
団塊世代レジャー回帰 第二の人生、消費けん引
熟年スキーなど、団塊世代を中心にレジャー市場が活況という=3日午後、神戸市中央区、ICI石井スポーツ神戸三宮店(撮影・長嶺麻子) |
かつて「団塊の世代」を魅了したレジャーや趣味が、再び盛り上がりを見せている。風を感じながらオートバイを駆り、ユースホステル(YH)で同世代と語り合って夜を過ごす人や、演歌が流れるゲレンデを楽しむ熟年スキーヤーも。子育てや仕事を終え、時間・金銭的にゆとりを持った人々が“青春”を追体験し、市場をにぎわせている。
「思いのまま、自由に回れるのがバイクの魅力。若いときを思い出して、やみつきになった」
神戸市の男性(67)は2年前、退職を機にツーリングを始めた。夏の北海道を1カ月かけて1周。旅先では、米国製のハーレーダビッドソンで巡る年上の男性とも知り合った。経費を浮かすため、定宿はユースホステル。「同年代が利用していて面白い」という。
ライダーの年齢層は近年、上昇の一途だ。日本自動車工業会によると、2001年度の平均年齢は38・5歳だったが、団塊世代の大量退職が始まった07年度は45・8歳。若いころに経験があり、時間にゆとりができて回帰した「リターンライダー」も多いという。
ユースホステルも、本来の若者の利用が低迷し、シニアが主役となった。ピーク時の1割となった登録会員約6万3千人のうち、4分の1が50代以上で、60代以上の会員数は2年前の1・8倍。兵庫県新温泉町にあるYH諸寄(もろよせ)荘は「昔味わった雰囲気を懐かしむ人が多い」と話す。
余暇を楽しむシニアは、各方面で市場をけん引している。新車全体の販売台数が6年連続で減少する中、キャンピングカーの国産車出荷台数は、2年で17%増えた。50代以上がオーナーの半数を占めるという。スキーも活況で、県勤労者スキー協議会理事長の和田利男さん(57)は「平日は熟年スキーヤーの天下。ゲレンデで演歌がかかっていたこともあった」。
インドア派も負けていない。音響メーカー各社が高級オーディオを次々と投入、売り上げは前年比で微増しているという。業界団体は「かつてのオーディオマニアたちが回帰している」とみている。
(井関 徹、広岡磨璃)
(2009/11/04 11:28)

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