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社会

希望者殺到で季節性品薄 インフルエンザワクチン 

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季節性インフルエンザのワクチンを接種する医師=神戸市灘区岩屋北町

 持病がある人や妊婦への新型インフルエンザワクチンの接種が始まる中、季節性ワクチンの接種希望者が例年より増え、品薄状態になっている。今年は同時に新型ワクチンを製造したため、季節性の生産量は昨年の8割程度に抑制された。希望者全員には行き渡らないことも考えられ、医療機関は対応に苦慮している。(武藤邦生)

 厚生労働省によると、今シーズンの季節性ワクチン供給量は約4500万回分の見通し。メーカーからの出荷は12月ごろまで続くが、ある医薬品卸業者は「医療機関からの希望が多く、在庫薄の状態が続いている」と打ち明ける。

 毎シーズン千数百人が接種を受けるという神戸市灘区の小児科診療所「たかはしクリニック」。今年は10月初めに約1000人分の受け付けを始めたところ、11月上旬で定員に達した。「今も問い合わせは多いが、断らざるを得ない」と高橋利和院長。

 長女(11)と次女(9)が接種を受けた同区の主婦(41)は「予約から接種までに1カ月かかった。百パーセント予防できるとは思いませんが、やはり季節性も心配なので」と話す。

 季節性と新型はウイルスのタイプが異なるため、季節性ワクチンは新型には効果がないとされる。しかし「ある程度の効果があると誤解している人も少なくない」と漏らす医師もいる。

 季節性ワクチンは例年1〜2割が余るが、「今年は余るとは考えにくい」と厚労省。

 大阪大医学部の朝野和典教授は「季節性で重症化するのは主に高齢者で、新型とは性質が異なる。高齢者を優先するのも一つの方法だったのではないか」と話している。

(2009/11/20 10:35)


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