神戸の海沿いや旧居留地周辺に結婚式場が集まっている。今年も、2月と9月に新たに2施設がオープンする予定。港町の異国情緒あふれる雰囲気や人が集まりやすい立地の良さが、一生の思い出を刻む「舞台」に選ばれる理由のようだ。まちづくりの専門家も「神戸の魅力を発信する好機」と評価し、「ブライダルの街」としてのイメージアップを期待する。(宮本万里子)
神戸市中央区の海沿いエリアでは7、8年前から結婚式場が徐々に増えてきた。2005年10月には、市内の企業などでつくる「神戸ウエディング会議」が発足し、毎月第1日曜日を「神戸プロポーズの日」と定めるなどして盛り上げてきた。
2月11日に神戸・旧居留地近くにオープンする「神戸セントモルガン教会」支配人の新(にい)名(な)真人さん(32)は、神戸の魅力を「流行に敏感で、利便性が高いところ」と語る。
出店に際しては地域との連携を重視した。セントモルガン教会は高さ約50メートルの大聖堂だが、地元のまちづくり協議会と相談を重ね、景観に配慮して設計。オープン後は、自前の聖歌隊によるチャペルコンサートを催し、挙式をしない人も足を運べる開かれた場にする予定という。
9月にも神戸・メリケンパークに新しい式場がオープンする予定で、運営会社の担当者は「神戸はブランド力が魅力」と話す。
すでに開業している式場は、同業者の進出をどうみるか。海を望むロケーションが人気の「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」は「ライバルが増える、という側面もあるが、外から神戸に目を向けてもらうきっかけになる」と歓迎。近くの「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」も「それぞれが刺激し合い、共存できれば、街の活気につながる」と前向きに受け止める。
神戸のまちづくりに詳しい神戸山手短大の村上和子教授は「港町の神戸は人生の門出のイメージがあり、結婚の舞台にふさわしい」と選ばれる理由を分析。「商売敵ではなく、多彩な特色がうまくすみ分けできれば、神戸を全国にアピールし、人を呼び込むことができるのでは」と話している。
(2012/01/28 16:00)
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