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斜面には階段状に掘削されたとみられる跡が残る=芦屋市内
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斜面には階段状に掘削されたとみられる跡が残る=芦屋市内
登山道に設置されている脚立=芦屋市内
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登山道に設置されている脚立=芦屋市内

 8月11日を「山の日」と定める改正祝日法が成立するなど、山登りブームが続く中、六甲山で人が手を加えた登山道が増え、ハイカーのマナーを問う声が高まっている。プロの登山家らは「環境破壊につながりかねない」と注意を呼び掛けている。

 日本のロッククライミング発祥の地とされる芦屋ロックガーデン(兵庫県芦屋市)では5年以上前から、登山の記念や道しるべとして、木の幹などが塗料やテープでマーキングされる行為が頻発。地元のハイカーらが一斉に清掃するなどして、ようやく沈静化した。

 さらに近年は、既存の登山道に加え、人工で造られた“新道”が増えつつある。

 山上に近い風吹岩(かざふきいわ)へと通じる「地獄谷コース」には、5メートルほどの脚立がワイヤで固定されている。「初心者でも登りやすいように置かれたのだろうが、ここは中級コース。脚立があることで初心者が安易に来てしまうとかえって危険」とロックガーデンを約40年歩き続けている古閑(こが)洋一郎さん(68)=大阪府高槻市。

 また、付近の岩群では階段状に掘削された新道も少なくない。古閑さんによると、「ここ10年ほどでひどくなった」。ロックガーデンは、昔から冬場の登山訓練「アイゼンワーク」をする場として利用されてきたが、国際山岳プロガイドの舟橋健さん(59)=西宮市=は「通常の登山用具でここまで斜面が掘られるとは考えにくい」と指摘。「人工的に手を加えると、花こう岩の浸食を早める。登山は遊びやスポーツなどとらえ方がさまざまだが、まず現場を大事にするという気持ちが大切ではないか」と話す。

 六甲山は瀬戸内海国立公園の一角にあり、管轄する神戸自然保護官事務所(神戸市中央区)は、「歩道が著しく変化しているならば、自然公園法違反の可能性もある。ただ、善意でやっている登山者もおり、一概には判断できない」としている。

(風斗雅博)

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