社会社会shakai

  • 印刷
大型化したイノシシの剝製(左)。通常の個体とはかけ離れた大きさだ(兵庫県森林動物研究センター提供)
拡大
大型化したイノシシの剝製(左)。通常の個体とはかけ離れた大きさだ(兵庫県森林動物研究センター提供)
深夜のクリーンステーションでごみをあさるイノシシの親子=神戸市東灘区
拡大
深夜のクリーンステーションでごみをあさるイノシシの親子=神戸市東灘区

 神戸市東灘区で住民がイノシシに襲われる被害が続発している。食べ物を与えられることによる人慣れが一因とみられるが、餌付けはイノシシにも深刻な「メタボ被害」を及ぼす。栄養過多で体重が通常の3倍近くになったり、運動不足で足の筋肉が衰えたり。専門家は「本当にかわいいと思うなら餌をやらないで」と訴える。(藤本淑子)

 東灘署によると、4月以降、同区内でイノシシに人が襲われた事案は少なくとも8件発生している。

 人目をはばからず歩き回り、路上で眠りこける姿も見られる。同区役所によると、ペット感覚で餌付けをする人がおり、近隣住民から「やめさせて」と年中苦情が入るという。

 餌付けは、人が襲われる原因となるだけでなく、イノシシにも脅威を与える。

 兵庫県森林動物研究センター(丹波市青垣町)には、神戸市内で捕獲された雄イノシシ(推定4歳)の剝製がある。体長約1・5メートル、体重は約160キロ。同年代の平均的な個体(約50~60キロ)と並ぶとまるで大人と子どものようだ。捕獲場所などから、餌付けをされていたとみられる。

 同センターによると、個体差はあるものの栄養が多すぎると大型化する場合があるという。脂質や糖質、塩分が多い人間の食べ物を取り続けると栄養過多になり、ビニール袋などが胃にたまってしまうこともある。

 さらに、餌付けは運動不足も招く。野生の場合、常に鼻の先を動かしながら天敵を察知し、土を掘り返して餌を見つける。一方、餌を与えられ続けると、体を動かして探す必要がないため横たわり、筋肉が衰えるものもいる。

 本来、六甲山系は木の実や植物の根が多い餌の宝庫。同センターの横山真弓主任研究員は「食べ物が山にないのではなく、楽して食べられるから下りてくる。餌付けは人だけでなく、イノシシにとっても危険。絶対にやめてほしい」と警鐘を鳴らす。

社会の新着写真

社会の最新

天気(5月28日)

  • 27℃
  • 20℃
  • 0%

  • 28℃
  • 16℃
  • 0%

  • 28℃
  • 20℃
  • 0%

  • 29℃
  • 19℃
  • 0%

お知らせ


チェックした記事

チェックした記事 チェックした記事

記事選択ボタン

記事選択ボタン

記事選択ボタン

閉じる

  • ログイン
  • 新規申込
  • 紙面を見る
  • 全ての地域版
  • 記事データベース
  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

ヘルプ

閉じる