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資源ごみを袋ごと大量に積み込み、走り去るトラック=7月上旬、神戸市東灘区(神戸市環境局提供、画像を一部加工しています)
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資源ごみを袋ごと大量に積み込み、走り去るトラック=7月上旬、神戸市東灘区(神戸市環境局提供、画像を一部加工しています)
炊き出しの列。生活の糧に対する規制に不安の声が漏れる=神戸市中央区
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炊き出しの列。生活の糧に対する規制に不安の声が漏れる=神戸市中央区

 神戸市で10月から、クリーンステーションに出された資源ごみの持ち去りを禁止する条例が施行される。近年、空き缶などがトラックで大量に持ち去られる被害が増加。換金目的で組織的に行われているとみられ、苦情が相次いでいる。市が対策に乗り出した形だが、こうした“持ち去りビジネス”と別に、ほそぼそと空き缶を集めて生活する路上生活者からは悲鳴が上がっている。(黒田勝俊)

 持ち去り禁止は、廃棄物処理について定めた現行条例を改正し行う。缶・びん・ペットボトルや電化製品、家具などの資源ごみが対象で、警告や命令に反し繰り返した者に20万円以下の罰金を科す。

 市環境局によると、トラックで大量に持ち去るのはアジア系外国人の集団とみられ、大阪府内の車両ナンバーが大半。騒音やごみの散乱で、市民からの苦情は年間約千件に上る。市民のリサイクル意識の低下も懸念され、市は「『分別し、袋も買っているのに意味がない』となると困る」と強調する。

 神戸が狙い撃ちされている面もある。大阪市はステーションはなく、戸建ては軒下、マンションは敷地内にごみを出すため「持ち去りにくいのでは」と神戸市の担当者。また、近隣の芦屋、加古川市にはすでに条例がある。

 2年前に条例を施行した芦屋市では、アルミ缶回収量が月平均で約5倍に増える効果もあった。資源ごみ売却で年間約3億円の収入がある神戸市も「ある程度増えるだろう」と予想する。

 神戸市は7月から警備会社による啓発パトロールを開始。市内約70人の路上生活者にもチラシを配り始めた。「生きていけない」と憤るのは、夫婦で空き缶を集める女性(57)。夫(49)は「生活保護受給者が増えるだけ」と指摘する。

 芦屋市では、一部住民が空き缶を、生活に困窮する個人に渡すとして、市も「取り締まり対象外」と許可したステーションが1カ所あるという。神戸市は「あくまでステーションからの持ち去りが対象。それ以外の回収は禁じていない」とするものの、路上の不安は残されたままだ。

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