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 尼崎市内のJR宝塚線の踏切で3月、自転車に乗っていた高校1年の山内美輝さん=当時(16)=が快速電車にはねられ、死亡した事件で、美輝さんの母千恵子さん=尼崎市=が8日、弁護士を通じて、神戸新聞社などにコメントを出した。美輝さんが亡くなってからは「毎日が苦しみの連続」だったとし「私たちの悲しみは永遠につづく」と無念をつづっている。

 兵庫県警は今月、オートバイで並走しながら美輝さんの自転車を足で押して踏切に進入させたなどとして、自動車運転処罰法違反(過失致死、無免許)の疑いで友人の無職少年(17)を逮捕した。

 千恵子さんは少年について「逮捕されたと聞いて、やっと少しだけですが前進したという気持ち」とした。一方で「息子は帰ってきません。少年をきちんと罰して欲しい」と結んでいる。

 【千恵子さんが弁護士を通じて出したコメントの全文は次の通り】

 さる12月3日、警察の方から少年が逮捕されたと聞きました。容疑は無免許過失運転致死(自動車運転処罰法違反)だと聞きました。

 息子がなくなってからもう8カ月がたちました。私たち家族は息子がなくなってからというもの、毎日が苦しみの連続でした。

 なによりも許せなかったことは、息子はもうこの世にいないのに、少年は普通に遊んでいるということでした。

 少年はこの8カ月間、一度も息子の位牌に手を合わせにくることはありませんでした。少年から謝罪の言葉も聞けませんでした。これまで通り、普通に友達たちと遊んでいるという話だけが私の耳に入ってきました。

 そのたびに私の心は怒りで震え、それでもどうすることもできないなかで、やりきれない気持ちになっていました。

 このたび少年が逮捕されたと聞いて、やっと少しだけですが前進したという気持ちです。息子が自分で踏み切りに入ったかのような報道もされたりして、とても心が傷つきました。これでようやく疑いは晴れるのかなと思っています。

 今回の警察のお話やニュースなどをみていて、息子は猛スピードで後ろからバイクで押され、「やめて、やめて、やめて」と叫んでいたことが分かりました。

 それでも止めてもらえなかったと知りました。そして息子は止まりきれずに死んでしまいました。

 今でも私は息子が叫ぶ声が聞こえてきます。

 「お母さん、俺なんで死んだん? 俺、もっと友達といっぱい遊びたかった。サッカー頑張ろうと思っていた。夢もいっぱいあったんやで。なんで死ななあかんかったん」って叫んでいます。

 少年は少年法に守られて、短い罰で終了し、普通に生きていくことになると思います。しかし息子はもう帰ってきません。私たちの悲しみは永遠につづくのです。

 無免許運転は殺人行為だと思います。少年をきちんと罰して欲しいと心からお願いします。

山内千恵子

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