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在日韓国・朝鮮人の生活史が分かる写真や資料、道具の寄贈を呼びかけているキムシニョンさん=神戸市長田区若松町3
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在日韓国・朝鮮人の生活史が分かる写真や資料、道具の寄贈を呼びかけているキムシニョンさん=神戸市長田区若松町3

 兵庫県内に多く暮らす在日韓国・朝鮮人の生活ぶりを記録し、歴史を後世に伝えていこうと、神戸コリア教育文化センター(神戸市長田区若松町3)が、資料館の設立準備を進めている。写真や生活道具など民族文化を伝える資料の提供を呼びかけており、早ければ2016年中にも開設したい考え。実現すれば関西では初となる。(長嶺麻子)

 1910(明治43)年の韓国併合前後から多くの朝鮮人が日本に移り住み、兵庫県内には韓国・朝鮮籍の外国人は4万6680人(2014年12月末現在)が暮らす。しかし、若い世代や日本人の多くが、1世紀以上に及ぶ在日コリアンの歴史を知る機会が少ないことから、同センターは資料館の開設を目指すことになった。

 全国でも珍しく、05年11月に東京都港区に開設された在日韓人歴史資料館のみ。発起人を務める同センターの金信〓(キム・シニョン)代表理事(62)は「私たちには民族の言葉や文化を奪われた過去がある。苦しい時代もたくましく生き抜いてきた祖先の歴史を残したい」と話す。

 同センターには、既に有志から300点以上の写真が寄せられているという。戦時中の学徒動員や出征の様子や、戦後に開業した焼き肉店や靴工場などの仕事場、北朝鮮への帰国船に乗船する前に撮った記念写真など、時代に翻弄(ほんろう)されながら生きてきた人たちの貴重な記録だ。

 同センターは資料の収集と並行して、在日韓国・朝鮮人への聞き取り調査など生活史の記録を進める方針で、ボランティアも募っている。金代表理事は「活動を通して、在日コリアンが日本人と一緒に地域をつくってきた身近な存在であることに理解を深めてほしい」と話す。

 写真や、靴作りなどの仕事道具、洗濯用のたたき棒などの生活道具など収集中の資料は来年3月に催すイベントで展示予定。2013年に神戸・元町の高架下で見つかった朝鮮半島の統一を呼びかける47年当時のポスター(複製)も披露する。神戸コリア教育文化センターTEL078・777・2232

※〓は金偏に庸

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