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わずかな積雪でスキーを楽しむ来場者たち。一部で地面などが見える=29日午後、若杉高原おおやスキー場
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わずかな積雪でスキーを楽しむ来場者たち。一部で地面などが見える=29日午後、若杉高原おおやスキー場

 暖冬による雪不足で全国のスキー場が苦しむ中、兵庫県内も半数以上のスキー場でオープンのめどが立たず、悲鳴があがっている。29日は県北部で雪が降ったが、積もったのはわずか。「もう待っていられない」と夏用の“人工芝”ゲレンデで営業を始めるところもあり、業界は客の引き止めに懸命だ。(那谷享平)

 若杉(わかす)高原おおやスキー場(養父市大屋町若杉)は29日、プラスチック製のマットを敷いた“人工芝”ゲレンデを中心に営業を始めた。この日は少し雪が積もり、スキー、スノーボード愛好家らが“初滑り”を楽しんだ。

 メーンゲレンデは積雪がまだ10センチ程度で使えず、オープンしたコースでも一部でマットや地面が露出。それでも朝来市の看護学生今村詩保代さん(20)は「待ちに待った。とにかく滑れるのがうれしい」と笑顔だった。

 樋口正輝支配人(30)は「オープンが遅れるとイメージが悪化し、来年の集客にも影響する」。リフト券の割引などサービスの拡充で客を確保していくという。

 兵庫県内のスキー場15カ所のうち、水を凍らせて「雪」を造る装置のある六甲山スノーパーク(神戸市)とハチ高原(養父市)、奥神鍋(豊岡市)、ハチ北高原(香美町)の4カ所は既にオープン。ちくさ高原(宍粟市)は霧を吹いて雪を造る降雪機でゲレンデを整備し、30日にオープンする。ただいずれも一部コースにとどまり、混雑が見込まれる年末年始は入場規制を検討する施設もある。

 一方、まだオープンできていないスカイバレイスキー場(香美町村岡区中大谷)の今岡秀毅社長(59)は「雪が降ったらすぐ営業できるよう、やれることをやるしかない」と肩を落とす。気温が高いため、降雪機を稼働させても十分な積雪にならず、費用のみがかさむ状況だ。

 宿泊施設も影響は深刻。各観光協会などによると、もともと予約が少ない上、キャンセルも相次ぐという。

 2006年度の雪不足では、但馬での入場者数が前年度の4割に落ち込み、県などが金融支援に乗り出した。地元の観光関係者は「あの年のようにならなければいいが…」と不安げに語った。

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