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中国人観光客でごった返す売店=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館
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中国人観光客でごった返す売店=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館

 国内随一の酒どころ灘五郷(神戸市東灘区・灘区、西宮市)を訪れる外国人客が急増している。日本酒の味が世界で広く知られるようになり、土産物としての人気も高まる一方。蔵元も、免税手続きができるレジを導入したり、外国人向け新商品を売り出すなどしており、「日本の酒文化を発信する絶好のチャンス」とPRに力を入れている。(竹本拓也)

 円安と観光ビザ緩和を追い風に、2014年に兵庫県を訪れた外国人観光客は過去最多の83万2千人。15年はさらに増え、「100万人を超える見込み」(県)という。

 中国や韓国、マレーシアなどからの客を乗せたバスがひっきりなしに訪れる灘五郷。映像観賞や試飲、買い物を組み合わせた30~60分の団体ツアーが定番という。

 白鶴酒造(神戸市東灘区)を訪れた中国人男性(57)。利き酒を楽しみ、「アルコール度は低いけど、とにかく味が良い」と清酒3本を買い込んだ。

 同社は14年10月、灘五郷で第1号となる免税対応のレジを2台導入。中国語を話せるスタッフも4人採用し、売り上げは前年度から3割増えた。

 韓国人を中心に、14年度に約2万5千人の外国人が訪れた菊正宗酒造(同市東灘区)も、記念館の訪問者が前年度比10%増。英中韓3カ国語対応の映像資料や九つの言語のパンフレットを用意する。

 「海外メディアや旅行社の取材が相次ぎ、ありがたいことに、広告宣伝費はほとんどかからない」とは神戸酒心館(同市東灘区)。これまで平均2千円程度の買い物金額だったが、1本5千円や1万円の商品が売れ筋に。昨年10月には公衆無線LAN「Wi-Fi」も整備し、スマートフォンなどで情報発信しやすくした。

 外国人観光客が倍増した沢の鶴(同市灘区)も昨年12月、古酒で仕込んだ金箔入りの梅酒(720ミリリットル入り5千円)を発売。紅白の梅花をあしらったラベルで日本情緒を強調し、土産用に買ってもらう狙い。

 一方、欧米からの個人客もじわじわ増加中だ。滞在時間はツアー客よりも長めで、純米大吟醸を好むという。白鶴酒造の担当者は「日本酒を学びたいという意識が強い。より深く知ってもらうため、展示施設を充実させたい」としている。

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