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戦前の様子を鮮明に記録している「神戸新聞發聲ニュース」のフィルム
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戦前の様子を鮮明に記録している「神戸新聞發聲ニュース」のフィルム
日中戦争のようすを伝える映像
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日中戦争のようすを伝える映像
日中戦争のようすを伝える映像
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日中戦争のようすを伝える映像
「ナチス国民祭祝典」で演説するヒトラー
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「ナチス国民祭祝典」で演説するヒトラー
神戸の川崎造船所であった捕鯨船「第二日新丸」の進水
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神戸の川崎造船所であった捕鯨船「第二日新丸」の進水

 戦前の映画館で上映されていたニュース映画「神戸新聞發聲(はつせい)ニュース」の映像フィルムが、兵庫県明石市内の時計店に保存されており、専門業者によるデジタル技術で修復された。演説するヒトラーや日中戦争での日本兵の様子、神戸で建造された捕鯨船の進水などが、戦後70年を経て鮮明な映像でよみがえった。(後藤亮平)

 ニュースフィルムが保管されていたのは、明石市本町1の長谷川時計店。店主の長谷川恵一さん(60)が20年以上前に店内の物置を整理していた時、鉄製のケースに入ったフィルム2巻を見つけた。ケースには「神戸新聞發聲ニュース」と記され、それぞれ「第12の37輯(しゅう)」「第12の51輯」とあり、1937(昭和12)年のニュース映像が記録されている。

 いずれもモノクロのトーキー(有声)で、「37輯」は7分32秒。冒頭に「支那事変」の字幕があり、同年7月の盧溝橋事件を発端とする日中戦争の北支、上海、山西の各戦線の状況が描かれている。

 「51輯」は6分41秒。「東久邇宮殿下台湾御成」、ヒトラーの演説シーンもある「ナチス国民祭祝典」などと共に、「捕鯨日本の躍進“第二日新丸”進水」では、神戸の川崎造船所(当時)で製造された捕鯨船の進水式も記録されている。

 入手経路は不明だが、長谷川さんの父親の故彰治朗さんが戦後に手に入れたとみられる。

 デジタル化は、フィルムの存在を知ったサンテレビが昨年、戦後70年を機に、戦前の貴重な映像を残そうと専門業者「東京光音」に依頼していた。良好な保存状態だったフィルムの色あせやノイズを補正することで、上映当時に近い状態になったという。サンテレビは記録映像として保存する。

 約1万5千本の映画フィルムを保存する兵庫県内初のフィルムアーカイブ、神戸映画資料館(神戸市長田区)の安井喜雄館長は「全国紙のニュース映画はうちにもあるが、神戸新聞のものは珍しい。当時の世相を映し出した貴重な映像だ」と評価。長谷川さんは「歴史資料として有効活用してほしい」と話す。

 【戦前のニュース映画】

 満州事変や日中戦争の拡大を受け、戦局報道の一環として全国紙が制作に力を入れるようになった。1936年11月には、東京のスタジオ、映音研究所が地方の有力新聞社に呼び掛け「全日本発声ニュース新聞連盟」を結成し、「連盟発声ニュース」を定期発行。題名には各新聞社の社名を冠して配給した。「神戸新聞發聲ニュース」もその一つ。神戸新聞社は戦時中の空襲で社屋が全焼したため、フィルムは一本も残っていない。

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