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 阪神・淡路大震災から1年後に開局し、17日に20年の節目を迎えた神戸市長田区海運町3、多文化・多言語コミュニティ放送局「FMわぃわぃ」が3月末でFM放送を終了する方針を決めたことが、同局への取材でわかった。在日外国人らマイノリティー(少数派)に向けて情報を発信し、兵庫県外の災害被災地にもラジオによる情報伝達のノウハウを広めた。今後はインターネット放送に移行し、住民参加型の放送事業に注力する。

 同局はボランティアらの手を借りて運営しており、機材の維持や、事前に定めた計画通りに放送することなどが大きな負担となっており、「コミュニティーをつなぐ」という本来の放送を継続するため、中止を決めたという。

 コミュニティ放送局の免許を近く総務省に返納する。運営するNPO法人の代表理事3人も交代し、ボランティアスタッフらに引き継ぐ予定。ネット放送に移行しても「多言語・多文化共生」や「市民主体」などの運営方針は引き継ぐという。

 同局は震災直後から、在日外国人向けに母国語で支援情報などを発信してきたミニFM局2局が合併して誕生。現在は韓国、スペイン、ベトナムなど10言語の番組を放送。東日本大震災後、岩手県大槌町などで臨時災害FM局の開局をサポートした。被災地での情報発信などを評価され、2012年6月に「神戸新聞平和賞」の社会賞を受けた。

 同局の日比野純一代表理事は「視聴者はスマートフォンやネットが中心。今後も災害などで傷ついた地域を再生するツールとして、ラジオが果たす役割は変わらない」と話している。(井上 駿)

 【コミュニティ放送局】 市区町村の一部地域で地域に密着した情報を発信するため1992年に制度化。76・1~94・9メガヘルツのFM放送の周波数帯を利用し、出力は原則20ワット以下(半径5~15キロ圏内で聴取可)に制限している。阪神・淡路大震災で災害情報がきめ細かに提供されたことをきっかけに普及。総務省の許可が必要で、同省によると、全国で297の放送局がある。

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