社会社会shakai

  • 印刷
来年1月1日の「神戸港開港150年」に向け、設置された残日計=28日午前、神戸市中央区、JR三ノ宮駅前(撮影・風斗雅博)
拡大
来年1月1日の「神戸港開港150年」に向け、設置された残日計=28日午前、神戸市中央区、JR三ノ宮駅前(撮影・風斗雅博)
神戸港が開港した1868年1月1日の様子を描いたスケッチ(神戸港振興協会提供)
拡大
神戸港が開港した1868年1月1日の様子を描いたスケッチ(神戸港振興協会提供)

 神戸開港150年を迎える2017年1月1日まで1年を切った。開港日は1868年1月1日で、神戸市が記念イヤーに設定しているのは「丸150年」の1年前。一足先に開港150年を迎えた横浜や函館とも異なり、港特有の数え方でもないようだ。なぜ、神戸港だけ1年前倒し-?(田中宏樹)

 「結論を言うと、はっきり分からないんです」

 神戸市の担当者が明かす。そして、1冊の資料を示した。

 1967(昭和42)年5月15日、市立中央体育館で開かれた「祝賀式典」のプログラム。当時の神戸市長原口忠次郎氏のあいさつが記されている。

 「(神戸港は)今年、ちょうど開港100年を迎えた」

 67年、つまり「丸100年」の1年前だ。

 神戸港振興協会(同市中央区)によると、記念事業はそれ以降、10年ごとに開催。しかし、開港90年の式典があったのは「丸90年」の58(昭和33)年。1年前倒しは「100年」から始まったことが分かる。

 同協会の森田潔参事は「1月1日の節目へ向かう前年に、機運を高めようとしたのかもしれない」とみる。市も「『150年目』の年」と説明する。

原口市長決定?

 もう一つ、可能性として上げられるのが、67年5月に東京で開かれた「国際港湾協会」の総会。世界各国から参加があり、原口氏は議長を務めた。市みなと総局の加納尚剛(なおかた)・開港150年担当課長は「総会の日本開催に合わせて、神戸港100年を67年に前倒ししたという説もある」と話す。

旧暦で数えた?

 開港日を旧暦でとらえたのかとも推測されるが、「開港は国際的な取り決め。旧暦は重視していなかったのでは」と加納課長。

 一方、神戸より早い1859(安政6)年に開港した横浜は、丸150年後の2009年に周年事業を展開。横浜と同じ年に開港した函館も同様に行った。神戸のちょうど1年後に開港した新潟も、丸150年の19年元日を記念日とする。

 節目の“謎”は残る。だが、森田さんは「神戸港は『時代を先取りする港』と言われていた時代があった。早くから節目を盛り上げていくのは神戸らしさでは」と笑顔を見せた。

■9月からイベント続々

 神戸開港150年に合わせ、神戸市内では今年から来年にかけて、さまざまな記念イベントが予定されている。

 今年は9月17日から市立博物館(中央区)で、川崎重工業初代社長、松方幸次郎氏の美術コレクションを展示。秋には有人深海調査船「しんかい6500」を一般公開する。

 本番の来年は2月にアジアの約20港を招き、物流やクルーズの展望、ウオーターフロントの開発などをテーマにした国際会議を開催。5月には神戸ポートピアホテルで記念式典を催す。

 また、3月中旬には「海の女王」と呼ばれる大型客船「クイーン・エリザベス」が、神戸を起点とする初の日本発着クルーズを実施。夏には海の祭典「海フェスタ」、秋には食のイベントが企画されている。

社会の最新

天気(9月29日)

  • 26℃
  • ---℃
  • 60%

  • 23℃
  • ---℃
  • 80%

  • 26℃
  • ---℃
  • 70%

  • 27℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ