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江戸時代に大阪湾が埋め立てられる前の絵図「大坂川口絵図」(「篠山市教育委員会所蔵 篠山藩青山家文書近世絵図目録」から。原図は東が上になっている)
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江戸時代に大阪湾が埋め立てられる前の絵図「大坂川口絵図」(「篠山市教育委員会所蔵 篠山藩青山家文書近世絵図目録」から。原図は東が上になっている)

 篠山市教育委員会(兵庫県篠山市)が所蔵する旧篠山藩主・青山家伝来の文書から17世紀の大阪湾の絵図14点が見つかった、と甲南大の鳴海邦匡教授(人文地理学)らが29日発表した。江戸時代の埋め立て初期の海岸線を描いたもので、大阪湾の実測図では最古級とみられる。鳴海教授は「大阪湾が変貌する重要な時期の絵図で貴重」と話している。

 同市教委は、譜代大名だった青山家が江戸期に収集した資料など3200点を所蔵。鳴海教授と市教委は2008年から資料類を調査していた。

 今回見つかった大阪湾の絵図は、江戸時代前期の17世紀中頃から後半に描かれた。絵図の一つには、西は現在の尼崎市から東は大阪城、南は大阪市住吉区の位置が記されている。海岸線は現在より内陸部寄りにあり、海の部分には「九条嶋」の文字が読み取れ、現在の九条(大阪市西区)に近い場所とみられる。

 大阪湾は17世紀半ば以降、干拓で大きく地形が変わったが、文書からしか変遷が分からなかった。大阪歴史博物館(大阪市)の大澤研一学芸員は「大阪湾が本格的に開発される直前の姿がうかがえる絵図で大きな意味がある。実際に近い描写なのではないか」と話している。

(井垣和子)

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