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 兵庫県立こども病院(神戸市須磨区)で昨年3月、心臓病で入院中の乳児が医師に誤った薬を投与され、一時中毒状態に陥っていたことが9日、関係者への取材で分かった。乳児はいったん回復したが、約2カ月後に持病の心臓病で死亡したという。同病院は遺族に対し、投薬ミスと死亡に因果関係はない、と説明しているという。

 関係者によると、昨年3月、医師が血液を固まりやすくする血液製剤を乳児の静脈に注入する際、誤って血圧を降下させる薬を投与し、乳児は一時、呼吸困難などの中毒状態になった。治療により中毒状態は脱したが、その後に容体が悪化したという。

 血液製剤と血圧降下薬の色が似ていたことなどが投与ミスの一因とみられている。院内では薬を指さし確認したり、名称を読み上げたりして、再発防止に努めているという。

 県立病院では2014年10月から、医療過誤のケースでも、患者や家族から事案を非公表とするよう文書で申し出があれば、公表しないよう基準を変更。今回は家族から申し出があったとして、公表していなかった。

 県の担当者は神戸新聞社の取材に「遺族の意向があるので、県としては説明やコメントはできない」としている。(金井恒幸)

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