社会社会shakai

  • 印刷
2006~07年に見つかったゴリラの祖先とされる類人猿「チョローラピテクス・アビシニクス」の歯の化石(諏訪元・東京大教授提供)
拡大
2006~07年に見つかったゴリラの祖先とされる類人猿「チョローラピテクス・アビシニクス」の歯の化石(諏訪元・東京大教授提供)
加藤茂弘・主任研究員
拡大
加藤茂弘・主任研究員

 エチオピアで見つかり、最も古いゴリラの祖先とされる類人猿の化石が、地層の年代測定から約800万年前のものと特定された。ヒトとゴリラの祖先が分岐したのは「古くとも約800万年前」という定説が覆り、約900万~1千万年前にさかのぼることになる。(山岸洋介、村上晃宏)

 諏訪元・東京大教授や加藤茂弘・兵庫県立人と自然の博物館主任研究員らを中心とする国際チームが、11日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 従来は遺伝情報に基づき、ヒトとゴリラの分岐は約700万~800万年前と推定されていた。今回の成果で分岐が数百万年早まることから、チンパンジーと分かれてヒトが誕生した時期も、従来推定(約500万年前)から約700万~800万年前にさかのぼる可能性が強まった。

 化石は2006~07年、エチオピア中部の地層で見つかった歯9点。植物を食べるのに適したゴリラの歯と特徴が共通し、チョローラピテクス・アビシニクスと命名された。

 発見当時は約1千万~1100万年前の地層とされ、チームは07年に「ヒトとの分岐は、古ければ1200万年前にさかのぼる」と発表していた。

 しかし、別の地域で進化の系統的に矛盾する化石が出たため、あらためて地質を調査。放射年代測定法や磁気パターンの解析によって今回、約800万年前と判明した。

 また、チームは10~15年、チョローラピテクスの化石から半径5キロの範囲内でゾウやウマ、サルなど30種類を超す哺乳類の化石数百点も発掘。いずれも約700万~900万年前の化石だった。

 アフリカにおける哺乳類化石の空白期を埋める発見となり、論文を執筆した加藤主任研究員は「人類がユーラシア大陸ではなくアフリカで誕生したとの説が、より有力になった」としている。

社会の最新

天気(7月31日)

  • 32℃
  • 26℃
  • 20%

  • 33℃
  • 23℃
  • 20%

  • 34℃
  • 25℃
  • 30%

  • 35℃
  • 24℃
  • 20%

お知らせ