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丁字路の突き当たりの方向を向いて設置された信号機(手前)=明石市荷山町
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丁字路の突き当たりの方向を向いて設置された信号機(手前)=明石市荷山町
進入禁止の標識の上で青色の信号機=明石市大蔵天神町
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進入禁止の標識の上で青色の信号機=明石市大蔵天神町
神戸新聞NEXT
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 これって必要? 一見、無駄に見える信号機が明石市内に複数ある。信号が向く方向に車道が見当たらなかったり、進入禁止標識があるのに、その上に青信号が光っていたり…。不思議な信号が設置された背景には、意外と知られていない自転車の交通ルールがあるようだ。(奧平裕佑)

 きっかけは、明石総局に届いた匿名の封筒だった。

 「イイミミに電話すればいいんですが、口べたなので…。写真を撮ってお送りします」。中には手紙と、信号や標識の写真。手紙に書かれたヒントを頼りに信号機を探すと、4カ所の場所が判明した。

 まずは、同市荷山町の交差点。信号の正面には市営住宅があり、道路を遮断するようにガードレールが設置されている。疑問は「三差路なのに、東西南北にそれぞれ信号機がいりますか?」というものだ。確かに不思議な光景だ。

 明石署交通課に尋ねた。担当者によると、主に自転車が右折する際に必要という。自転車が交差点で右折する際、乗用車のような斜め横断は禁止されている。歩行者の妨げにならなければ横断歩道も渡れるが、原則として車道を二段階右折しなければならない。

 設置は1985年。計30年以上、自転車の二段階右折を見守ってきたことになる。他の2カ所も同様の理由で設置されているという。

 次に山陽電鉄人丸前駅(同市天文町1)近くの交差点。進入禁止の標識。その上の信号は青。行っていいのか。駄目なのか。

 「進入禁止の標識の下に『自動車・原付』の表示があります。つまり、自転車を含む軽車両は進入禁止ではありません」と同署の担当者。これも、主に自転車が安全に通行するための信号だった。

 兵庫県警によると、自転車などの軽車両用の信号機は、以前から必要に応じて各地に設置されており「ルールに照らすと、不自然なものではない」という。

 さらに、自転車の車道走行の徹底を目的とする2011年の警察庁通達により、自転車を乗ったまま横断できる「自転車横断帯」の撤去が進んでいる。

 県警は「横断帯の撤去に伴って必要となる場所には、こういった自転車用の信号機を設置していく。一見不思議に思うかもしれないが、正しい通行ルールを知り、安全に運転してほしい」としている。

■「危険行為」に講習義務

 自転車の交通ルールをめぐっては、全国で重大事故が後を絶たないことを受け、昨年6月、自転車乗車中の「危険行為」を規定し、違反者に有料の安全講習を義務付ける改正道交法が施行された。

 危険行為には、信号無視や酒酔い運転、ブレーキのない自転車の運転、一時停止違反など14項目が定められており、14歳以上の運転者が3年以内に2回以上繰り返した場合には、3時間の講習を受けなければならない。受講命令に従わなければ5万円以下の罰金が科される。

 全国ではすでに受講者もおり、兵庫県内では県公安委員会が、自転車運転中に信号無視を繰り返した神戸市内の女性に県内で初となる受講命令を出す方針を固めている。

 県内の昨年1年間の交通事故死者数は、統計を取り始めた1947年以降で最少の171人(前年比11人減)。だが、自転車乗車中の死亡者は30人(前年比5人増)に上っており、兵庫県警は自転車の原則車道通行や夜間のライト点灯を呼び掛け、2人乗りや並進の禁止などを訴えている。

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