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 高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分が決まった9日、脱原発を求める兵庫県内の関係者は歓迎の声を上げた。一方、中小企業の経営者らは電気料金への影響を懸念した。

 東京電力福島第1原発事故で福島県郡山市から避難し、国と東電を相手に神戸地裁で係争中の橋本洋一さん(52)=神戸市北区=は「放射能は本当に怖い。関西の人のためにも運転を止めてくれて良かった」と評価した。

 福井地裁で昨年末に取り消された高浜3、4号機の差し止め仮処分決定で申立人の一人だった市民団体世話人の高橋秀典さん(58)=同市垂水区=は「当然の判断。新規制基準をよく読めば、安全性に不安があるのは明らかだ」。再稼働を批判してきた「被災地NGO恊働センター」(同市兵庫区)の村井雅清顧問(65)は「原発を止めると地域経済や電気代への影響を問う声が上がるが、国民の安全とは別問題。議論を混同してはいけない」と指摘した。

 高浜原発から約50キロ圏にある篠山市。酒井隆明市長は「政治的、経済的な思惑を入れずに下した客観的な判断。司法は生きていたと言える」と評価した。「脱原発をめざす首長会議」メンバーの中川智子・宝塚市長は「福島原発の悲惨な事故が収束しない中、再稼働はあってはならないと確信している」とコメントした。

 一方、県内企業には戸惑いも。奥谷金網製作所(神戸市中央区)の奥谷智彦専務は「電気料金は安いほどありがたいのが本音。コストに影響するのは間違いない」としつつ、「経営努力で対応していくしかない」。同市長田区で婦人靴メーカーを営む河野忠友社長は「競争力強化のため、あらゆる経費を節減している。電気料金の値下げにも当然期待しており、判決に振り回されるのは困る」とした。

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