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開通50年を迎えたカーレーター。ガタゴトと揺れる「乗り心地の悪さ」が魅力=18日午前、神戸市須磨区、須磨浦山上遊園
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開通50年を迎えたカーレーター。ガタゴトと揺れる「乗り心地の悪さ」が魅力=18日午前、神戸市須磨区、須磨浦山上遊園

 神戸市須磨区の須磨浦山上遊園で入園客を山頂に運ぶ乗り物「カーレーター」が18日、開通50周年を迎えた。「国内唯一の乗り物」をうたうだけでなく、最近はガタゴトと揺れる「乗り心地の悪さ」もPR材料に。入園客は最盛期から減ったが、カーレーターを前面に出した集客作戦を始めた。(長尾亮太)

 カーレーターは、山陽電車須磨浦公園駅発着のロープウエー鉢伏山上駅(標高約210メートル)と、回転展望閣のある山頂(同246メートル)との間の急坂91メートルを2分20秒で結ぶ。

 乗り場には「激しい振動で不快感を覚える場合があります」との注意書きがある。出発と到着の際に大きく揺れ、途中は「イモムシに乗った感じを楽しんで」(同遊園ホームページ)と少し収まる。

 カーレーターは車の「カー」とエスカレーターの「レーター」を組み合わせた造語。ベルトコンベヤーの上に「搬器」と呼ばれる2人乗りのかごを載せただけの構造だ。

 坂道を雨天でも楽に移動してもらうため、1966(昭和41)年3月に開通。ベルトコンベヤーメーカーの日本コンベヤ(大阪府)が開発したばかりで、遊園地らしい輸送方法が魅力だったという。前年に導入した大津市のスキー場サンケイバレイ(現びわ湖バレイ)に続く2例目だった。

 びわ湖バレイは75年に廃止。同遊園も2010年ごろ、ケーブルカーやエスカレーターへの転換を検討した。ところが「乗り心地の悪さ」が評判を呼び、カーレーター目当てに遠方から訪れる客が出始めたこともあり、国内で唯一、生き残った。

 開通50年を迎えるに当たり、搬器18台のうち1台を「乗った人に幸運を」との願いを込めてピンクに塗り替えた。今月18~21日にはコース乗車券の購入者に記念品を贈る。

 ピーク時の60年代に年間90万人を超えた入園客数は、現在10万人台前半で推移しており、同遊園の橋本真二支配人は「脇役として誕生したカーレーターが、主役になりつつある。集客の起爆剤になってほしい」と願っている。

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