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本会議終了後、会見を開いた大川原成彦議長=西宮市役所
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本会議終了後、会見を開いた大川原成彦議長=西宮市役所
議長会見の30分後、報道陣の質問に答える今村岳司市長=西宮市役所
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議長会見の30分後、報道陣の質問に答える今村岳司市長=西宮市役所
神戸新聞NEXT
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 2014年に就任した兵庫県西宮市の今村岳司市長と同市議会の対立が激化している。昨年6月と9月を除く定例会で、市長批判の決議や議案の修正が続く異例の事態。22日の定例会本会議でも16年度当初予算案の目玉事業が削除され、議会閉会後には市長と議会双方が記者会見で互いの主張を展開した。(前川茂之)

 「議論の焦点は政策の是非より、市長の政治姿勢への疑心暗鬼によるところが大きい」

 会見で大川原成彦議長は市が計上した「広報アドバイザー」の配置費用を削除した理由をこう振り返った。

 予算案では、このほか市内の魅力を再発見するイベント「まちたび」の補助費も削除。当初予算案は16年度だけでなく、15年度も53年ぶりに修正されており、2年連続の修正可決。学童保育をめぐる条例改正案も全会一致で否決されており、市提案としては27年ぶりの条例否決となった。

 議長会見から約30分後。今村市長も会見を開き、「議会が権限を行使した結果。ただ、修正されたのは予算額全体の2万分の1で、影響はそれほどない」と強調した。

 今村市長は14年の初当選直後、ブログで「議場で泥団子を投げてくるような人たち」「いい加減にしろや、くだらねえ。そう思っていた」などと繰り返し議会を批判。議員からは「あなたがますます嫌いになった」「市長への不信感は増幅している」などの発言が本会議で飛び交った。

 最近になってブログ批判は“封印”したものの、議会との溝は深まるばかりで、これまでに市議会が可決した市長批判の決議は4件。修正は9件でなされた。同12月には、「他者を理解し、共感する姿勢に欠けている」と市長の政治姿勢を批判する異例の議長声明が出された。

 今議会では、「市長の広報態度が信用できない」「(市長の)市議時代の発言と政策が矛盾している」などの理由から議案が修正されたが、今村市長は「トップにいる私が悪者になることで、現場の職員は仕事がしやすくなる。組織としてはいいことだと思う」とかわした。

■全会派が反市長派に

 今村岳司市長は15年間の市議生活を経た後、2014年4月の市長選で、市会議員40人中29人に支援された現職(当時)を破って、初当選した。市議時代は4期のうち3回でトップ当選を果たす一方、金髪にしたり、ピアスをつけたりして登庁するなど型破りな言動で知られてきた。

 情報発信はブログが中心で、「なんでマニフェストに書いた政策をそのままやらないといけないのか。私は政治家としてどんどん成長している」「偏向報道した報道機関は取材を拒否する」(後に発言を修正)などと持論を展開してきた。

 昨年11月には、唯一市長選で応援を続けていた自身の出身会派「蒼士会(そうしかい)」が「市長との信頼関係で疑義を持たざるを得ない問題が生じた」として解散。市議会の6会派すべてが反市長派に回る事態となっている。(前川茂之)

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