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グランドオープンから1年を迎える姫路城。再び、その色が話題に上っている=姫路市内(撮影・山崎 竜)
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グランドオープンから1年を迎える姫路城。再び、その色が話題に上っている=姫路市内(撮影・山崎 竜)

 美白効果、薄れる? 兵庫県の世界文化遺産・国宝姫路城が「平成の大修理」を終え、グランドオープンから27日で丸1年を迎えた。当初は塗り替えられた漆喰(しっくい)が目を引き、「白すぎ城」とやゆされたが、再び大天守の色が話題となっている。「まだ白い」「いやいや、黒ずんだ」。この論争に“白黒”つけようと取材を進めると、文化財特有の宿命にたどり着いた。(末永陽子)

 「うわ、やっぱり白かね。きれかー」

 3月上旬、長崎市から観光に訪れた公務員の男性(43)は、大手門前から見える大天守に夢中でシャッターを切った。「話題になった色を見に来た。想像以上に真っ白」と声を弾ませた。

 阪急交通社は今も「白すぎる城『白鷺(しらさぎ)城』」を目玉にツアーを売り出している。ツアーは予想を上回る売れ行きで、同社は「まだまだ話題性は十分。少しでも長く白さを保ってほしい」と期待する。

 ところが、城を見続けてきた地元の反応はちょっと違う。

 城のお膝元、みゆき通り商店街で長年、喫茶店を営む男性は「修理後の白さが強く印象に残っているからか、最近はグレーがかってきた気がする」。毎週末、城周辺をランニングする会社員の女性(24)も「昨年末ごろ、色が変わってきたなぁと思うようになった」と話す。

 姫路市文化財課などに尋ねると、黒ずむ主な要因は漆喰に生じるカビだが、「今のところ、カビはまだ発生していない」と担当者。大修理では白の美を長く見てもらうため、構造材を傷めない防カビ剤が散布された。

 とはいえ、昔ながらの材料と伝統工法で仕上げられているため、薬剤の効果はいずれなくなる。「自然な経年変化があるのは文化財として当たり前。大修理が正常に行われた証明になる」

 この1年の入城者数は国内城郭で過去最多を記録し、280万人を超えると見込まれている。「何度でも足を運んで色を確かめてもらえたら」と市観光振興課。みなさんにはどう見えますか。

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