スポーツ
報徳、光る安定感 エース完封、好機で連打 センバツ
高崎商を5安打完封した報徳の宮谷(撮影・高部洋祐) |
第81回選抜高校野球大会第2日は23日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、報徳(兵庫)をはじめ、初出場の福知山成美(京都)、清峰(長崎)が2回戦へ進んだ。
2度の優勝を誇る報徳は、3年ぶり出場の高崎商(群馬)を2-0で下した。先発の左腕宮谷は被安打5で完封。打線は、二回に3連打で1点を先制し、三回にも西郷の適時三塁打で1点を加えた。
福知山成美は2-2で迎えた延長十五回、田嶋の2点二塁打などで3点を挙げて勝ち越し、6年ぶり出場の国士舘(東京)を5-2で振り切った。昨秋の九州大会を制した清峰は、今村が12奪三振で完封し、北信越大会覇者の日本文理(新潟)に4-0で快勝した。
■序盤のピンチに奮起 宮谷
公式戦初完封が甲子園の大舞台。報徳の左腕宮谷は高崎商の右打者のひざ元を突く強気のピッチングを最後まで貫き、あこがれの先輩近田(現ソフトバンク)もできなかった完封劇を演じた。
一回に先頭打者にいきなり二塁打を浴びた。一死一、三塁のピンチを招いたが、「僕は昔からピンチで燃えるタイプ」と逆に奮起。落ち着いて後続を断つと、味方の好守にも助けられ、被安打5で9回を投げきった。
得意のスライダーが本調子ではなかったというが、チェンジアップを効果的に織り交ぜ、相手に連打を許さなかった。
昨秋からエースナンバー「1」を背負い、責任感が投球を一回り大きくした。「チーム一走り込んだ自信はある」と宮谷。1日5、6キロのランニングを自らに課すとともに、体重を4キロ増やした。そのおかげで球速が5キロほどアップした。
この日威力を発揮した内角直球も練習のたまものだ。プロテクター着用で、1年生を打席に立たせて投げ込んだ。「初めはぶつけたりしたが、徹底的に投げて制球力がついた」と振り返った。
8強入りした昨夏はボールボーイとして、近田の力投を間近で目に焼き付けた。その舞台で成長した姿を披露した背番号1は「次も完投。できれば完封を狙いたい」。自信を深めた表情で2回戦を見据えた。(山本哲志)
【評】報徳は先発の左腕宮谷が散発5安打で完封した。
宮谷は、切れのある直球、チェンジアップを内外角に投げ分けて8奪三振。バックも無失策の好守でもり立てた。
打線は、二回二死から和田、平本の連打で一、二塁とし、藤倉の右前適時打で1点を先取。三回には二死一塁から西郷が右中間適時三塁打を放って1点を加えた。
高崎商は、5度得点圏に走者を進めながらあと1本が出なかった。無四球で、四回以降被安打1と好投した先発渡辺貴を援護できなかった。
(3/24 11:10)

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