但馬
似顔絵校長が定年退職 卒業生に贈り続けて8年
今年の卒業生に贈る似顔絵を前にする宇和野修介校長=ハ鹿小学校 |
小学校を卒業する児童たちに似顔絵を贈り続けてきた八鹿小学校(養父市)の宇和野修介校長(60)が、三月末で定年退職を迎える。一人ずつ対面して描いた似顔絵は、今年も含めると約三百人。校長になって少なくなりがちだった六年生と話す機会をつくろうとしたのがきっかけで、「気が付いたら八年。逆に子どもからエネルギーをもらえたいい経験だった」と振り返っている。(原田大介)
似顔絵を贈り始めたのは、小佐小学校の校長になった二〇〇一年から。「送り出すからには、どんな児童かしっかり知っておかなければ」と考えたという。
六年生それぞれから将来の夢を聞いておき、休み時間などに校長室へ一人ずつ招待。学校生活などの雑談をしながら、鉛筆を使って色紙に似顔絵を描く。似顔絵の横には「強い心が夢を実現する」「みんなに元気をわけてあげる人に」など夢の実現を応援する激励の言葉を添える。
一対一の会話の中で、子どもの成長を感じられた瞬間が印象的という。「子どもによっては、大人以上に気を使ってくれる。われわれの思う以上に、一生懸命考えている姿が伝わってきた」
今年の卒業生は四十六人で、ほぼ書き終えたという。最後の作品となる色紙を前に「似てるか似てないかはさておき、喜んでもらえると思う」と笑い、「集団ではわからない、本当の声を聞くことができた八年間だった。あらためて子どもの素晴らしさを感じさせてくれた。三十三年間の教職生活でも貴重な経験だった」と感慨深げに話していた。色紙は三月の卒業式の際、校内に展示した後、卒業生に手渡すという。
(2/22 10:11)

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