但馬
山田風太郎さんの落書き公開 養父市で企画展
風太郎さんの落書きが残る教科書が並ぶ企画展=養父市の山田風太郎記念館 |
忍法帖(ちょう)シリーズなどで知られる養父市出身の作家、山田風太郎さん(一九二二-二〇〇一年)が学生時代、教科書などに描いた“落書き”を集めた企画展が十日、同市関宮の山田風太郎記念館で始まった。「忠臣蔵」の浅野内匠頭など時代小説の登場人物が、丁寧かつ豪快に描かれた教科書など二十点が展示されている。(原田大介)
落書きが残る教科書は昨年、旧制豊岡中学時代の親友、香美町の故・中島茂美さんの家族が発見、同記念館に寄贈した。「風太郎さんに教科書を貸したら、チャンバラの落書きだらけにされた」というエピソードが残されていたが、実物が発見されたのは、これが初めて。
余白に描いた浅野内匠頭や虚無僧、若武者などはプロによるものと思えるほど精巧なタッチ。風太郎さんを研究する作家・有本倶子さんによると、当時から風太郎さんの画才は有名で、小説の挿絵を描いたものとみられるが、挿絵を覚えるほど、読書に没頭していた様子もうかがえるという。
会場にはそのほか、東京医学専門学校(現東京医科大)時代に観察用紙に描いた落書きや、中学時代に手掛けた文芸誌の表紙絵やカットのコピーも展示されており、才能あふれる風太郎さんの一面をみることができる。有本さんは「青年期の風太郎さんを考える上で貴重な資料。いたずら好きだった姿が見え、とても興味深い」と話している。午前九時-午後四時半。五月十日まで。月曜休館。山田風太郎記念館TEL079・663・5522
(4/11 11:31)

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