丹波
「旧上久下村営上滝発電所」改修して活用 丹波
改修計画がまとめられた旧上久下村営上滝発電所=丹波市山南町上滝 |
丹波市はこのほど、同市山南町上滝の「旧上久下村営上滝発電所」を改修し、水力発電所の歴史を伝える観光資源としての活用計画をまとめた。発電用の水路跡など内部を公開、パネルなどで解説する。大型草食恐竜の化石発見現場を見下ろす場所にあり、丹波竜の展示施設とする案もあったが、見送られた。6月中に着工予定で、年内の完成を目指している。(太中麻美)
同発電所は地元住民が資金調達し、一九二二年に建設、六三年まで稼働した水力発電所。れんが造りの二階建てで、一階には水路やタービンの跡が残る。道路と二階部分を結ぶ橋は、コンクリート建造物としては日本で初期のものとみられ、現在は市が所有している。
恐竜化石発見現場に近く、昨年五月、国登録有形文化財に指定されたのを機に、市が地元の「上久下恐竜の里づくり協議会」と観光資源としての活用策や改修計画を協議。市が進める「丹波竜の里計画」の一環として化石の展示なども検討されたが、建物が狭く、十分な展示ができないとして断念した。
昨年十二月から実施した耐久調査では、「大正、昭和、平成の三回の地震に耐え、地盤や構造はきわめて強固」と評価され、れんがの壁面やコンクリート橋、アーチ型の窓枠を生かした上で瓦をふき替える。一階の床の一部に強化ガラスを張り、水力発電に使った水路跡を見学できるようにする。二階では発電所の歴史をパネル展示するほか地域の会合などにも活用する。
市は事業費として五千八百五十万円を見込む。将来的に指定管理者制度を導入し、運営主体を地元に移す方針。同市恐竜を活かしたまちづくり課の村上研一課長は「歴史や文化を学ぶ貴重な教育施設。年内には完成させたい」としている。
(5/24 10:39)

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