弁護士や公認会計士とともに3大国家資格の一つとされ、難易度が高い不動産鑑定士の試験に、高砂市荒井町蓮池2の河合悟さん(63)がこのほど合格した。国土交通省が試験制度を変更した2006年以降、61歳だった最高齢記録を2歳更新。定年間際で勉強を始め、念願をかなえた河合さんは「地道な努力を重ねた結果」と喜びをかみしめる。(西尾和高)
不動産鑑定士は土地などの価値を判定する専門家で、算出した地価は土地取引や課税の基準となる。資格取得には、同省が年1回行う、1次試験(筆記)と2次試験(論文)を突破する必要がある。
河合さんは市内の建設資材販売会社に勤務していた。経済情勢によって用地価格が大きく上下するのを目の当たりにし、不動産に興味を抱いた。
5年前、市内に空き地が多いことに気付き、「土地鑑定について学べば、空き地の有効な使い方が分かり、地域の発展に貢献できるのでは」と発起。資格取得を目指し、週末、神戸の専門の予備校に通い始めた。
2007年春に59歳で退職した後は、通学を続けながら自宅で1日10時間の猛勉強。この年5月に1次試験に合格した。
だが2次試験は、1科目2〜4時間の試験が5科目もある難関で、時間の長さにペンを持つ手が震え、集中力を持続できなかった。4年間悔しい結果が続いたが、5回目の挑戦となった今年8月の試験に合格した。
河合さんは1年間の実務講習の後、鑑定士として同省に登録される。来年にも市内で開業する予定で、「何事にも挑戦する気持ちを持ち続けることが大切」と胸を張る。
(2011/10/27 09:15)
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