行財政改革の一環で県立明石西公園(明石市北王子町)を3月末で「廃止」することを決めた兵庫県はこのほど、今後の管理体制について地元に説明した。施設の大半は隣接する県立がんセンターの庭園と位置づけ、手入れは県の外郭団体が担う。住民は従来通り利用できるが、管理費は大幅に縮減されるため、地元からは景観や治安の悪化を懸念する声も上がっている。(小林良多)
同公園は県農業試験場の跡地(6・3ヘクタール)を活用し、1995年に開園。メタセコイア40本の並木や、芝生の広場にそびえるラクウショウの大木が特徴的な景観を生み出している。
財政難にあえぐ県は新たな行革プランをスタートさせた2008年、市に公園を移譲する方針で協議を始めたが、年間2400万円に上る維持管理費が障害となり協議は決裂。「都市公園」としての歴史には幕を下ろすことになった。
県公園緑地課によると、同公園内に7面あるテニスコートは10年度の稼働率が85%と高いため、県立施設としての運営を継続。一方、公園部分は県立がんセンターの庭園となる。維持管理費はほぼ半分に圧縮される見通しで、同課は「草木の手入れにかかる作業量は3分の2になる見込み。景観的な水準低下は避けられない」とする。
20日には地元の王子校区連合自治会の関係者20人に対し、同課が説明会を開いた。地元からは新しい体制について周知徹底を求める声が上がったという。また、花壇の手入れなどを担ってきたボランティア約25人が活動を継続できるかは未定だ。
同連合自治会の藤本庸文会長(62)は「使い続けられるのは歓迎だが、マナー悪化で汚れたり、非行の温床になったりしないか心配は尽きない。管理のあり方については県と話し合いを続けたい」としている。
(2012/02/22 09:15)
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