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神戸・長田「シューズプラザ」 活性化へ模索続く
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2004/02/10
開業から3年半 3月工房新設 プラザの運営母体は、神戸市や国などでつくる第三セクター「くつのまちながた神戸株式会社」。当初はカワノなど地元の靴メーカーの直販店を目玉に、アパレル、古着卸会社なども誘致。若手デザイナーの育成施設やアジアとの交流拠点も置き、開業初年度(〇〇年七月―〇一年三月)は八万九千人が訪れた。 しかしさまざまな売り場や施設を展開した結果、肝心の靴が目立たなくなり、シューズプラザの性格自体があいまいに。折しも、不況が深刻化した上、プラザ周辺の企業や住宅の復興が遅れたことも響き、翌〇一年度は八万七百人、〇二年度は六万千七百人と、じり貧傾向となっている。 最新のデザインや履きやすさを追究した靴が、一堂に並ぶ―。市民や消費者がプラザに一番期待するのは、やはりケミカル業界のアンテナショップとしての役割だろう。 だが来館者が少なければ、各企業は最新のデザインを出さない。それがさらに客足を遠のかせ、企業側の魅力も薄れる。今のプラザは、そんな悪循環に陥っている。 業界の二極化も、拍車を掛ける。東京に直営店を出したり、海外の見本市に出展するまで復興した企業は、プラザに魅力を感じにくい。一方、いまだ復興に至らない企業は「目先の経営だけで精いっぱい」と、関心を示す余裕がない。 〇二年七月、プラザは開業二周年を機に全面改装。靴売り場を一・五倍に広げた。新たにオーダーメードや、健康に配慮した靴を販売する店舗も誘致した。 イベントも積極的に展開。各店舗ごとに採用していた店員はプラザで一元管理し、サービス向上にも努めた。 これまでのペースで推計すれば、〇三年度の来館者は六万九千人と初めて前年度比プラスに転じる見通しで、改革の効果が表れ始めた。運営するくつのまちながたは「十万人」を目標に掲げる。 三月には体験教室などを備えた複合店舗「神戸ながた・手作り工房」が登場。オーダーメードを手掛ける企業など五―六店を誘致する。健康面からも足に合った靴への注目が高まっており、長田の技術を全国へアピールする狙い。 その一つ、太平洋製靴は、三洋電機と連携して開発した三次元計測装置が目玉。JR新長田駅に近く遠方からの来客も見込めるため、出店を決めた。金谷勝社長は「ほかの企業からも刺激を受け、デザイン面も勉強したい」と意気込む。 「プラザが長田にあるメリットを生かすべきだ」と、入居する快足館の松田環社長は指摘する。ケミカル産業の発展を支えた裁断機やミシンも並べ、もの作りの現場も再現しては―との提案だ。 震災から十年目。さらに時が流れれば、長田やケミカル産業への関心が、全国のみならず地元でも薄れかねない。プラザには、業界だけでなく長田復興のシンボルとしても期待が掛かっている。 [ 地域の課題・話題バックナンバー ] | |
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