2.裏山のアルプス
(2004/04/23)
神戸市須磨区
 幾重にも連なる岩の峰を登って下りる。眼前に広がるのは住宅街。異質な光景の近接は、六甲山を歩く面白さの一つだ。

 高山をイメージさせる風景から、かつては「神戸槍(やり)」、今は「須磨アルプス」の名が。

 明治のころまで、六甲の木々は燃料用に次々と伐採され、草木もまばらな荒れた状態だった。その後、植林が進んだことに加え、燃料が石炭などに変わって木を切らなくなり、緑が回復した。それでもここのように、部分的に花崗(かこう)岩の地肌がむき出しのところがある。

 神戸市森林整備事務所は「地形があまりに険しく、地表の土砂が流れ切っていて、植林ができなかったのではないか」と推測する。

 緑の波は及ばなかったが、今、週末にはハイカーの波が押し寄せる。

 メモ 神戸市バス「高倉台5丁目」から徒歩約30分。全山縦走路の一部で、西の起点・須磨浦公園から歩きだす人が多い。

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