4.旗振山(252メートル)
(2005/05/07)
見通し抜群、電波の十字路

無線通信の十字路―。パラボラアンテナが現代版の「旗振り通信」=神戸市垂水区

 かすかに潮の香りを含んだ風が心地良い。東は大阪、西は播磨の工場群、南に浮かぶ淡路島。抜群の見通しの良さは、山の名前の「旗振山」にふさわしい。

 明石海峡大橋開通前年の一九九七年、頂上に本州四国連絡橋公団の無線中継所が完成した。見通しの良さは、電波を遮るものもないことを意味する。各地の道路情報を、神戸・三宮の本社や管制センターなどへ配信する。通常は、光ファイバー網で伝えるが、地震などの有事に備え、常に稼働させている。

 防災行政無線を拡充中の兵庫県も、従来の六甲山上の無線局に加え、別ルートを確保するため、この中継所にアンテナを新設、今月中旬から運用を始める。

 高さ約十五メートルのアンテナ塔に、県の二基を加えて八基の巨大なパラボラアンテナが据えられ、全周三百六十度を監視する。

 時を超え、電波の“旗振り山”は健在だ。

(中西大二)

=おわり=

 

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