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(掲載日:2004/10/21)
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4大学+尼崎3商店街・市場/地域情報誌やグッズを企画
尼崎市南部ではまちづくり会社「TMO尼崎」の支援で、関西学院大、関大、甲南大、流通科学大のゼミが共同で商業再生に挑戦。情報誌発行、グッズ試作…。学生らしく、しなやかに地域に溶け込んでいる。 阪神尼崎駅西側に広がる「三和本通商店街」「新三和商店街」「三和市場」。県内有数の商業地域だが、じわじわ進む衰退に歯止めをかけようと今年春、四大学と商店主らが手を組んだ。学生らは、競うように知恵を出し合った。 関学大は三和市場の全三十七店舗を紹介するガイドブック「チョッコリ」を作った。誌名は、卸売市場の値決めで使う用語。語感の愛らしさに着目した。 豆腐やキムチ、和菓子など各店の魅力を学生が取材し、執筆する。目利きの商店主らが語る商いや生き方の哲学を盛り込んでいるのが魅力で、「人生の達人ばかり」と学生らは素直に驚く。 またお客にご飯を入れたどんぶりを持って各商店街や市場を回り、好みの具を買って載せてもらう行事も企画している。 甲南大は、近接する別の商店街が昨年、阪神タイガースの優勝マジック点灯で有名になったことに着目。阪神のキャラクターグッズを独自に開発し、近く試作品を出す。 新三和商店街では関大が「お年よりの集まる街」を目指す。東京・巣鴨の「とげぬき地蔵尊」と同様、「名物が必要」と結論づけた。 同商店街は往時のスターやプロ野球選手の手形を数多く集めているが、いずれも街路のタイルにはめこんだまま。まずはこれを磨き上げた。多くの人に見に来てもらう。商店街側も「文化の薫りを醸し出したい」と、関大や大阪芸術大などの学生の美術作品展を空き店舗で企画している。 また流科大は、地域密着の強みを生かすべき―として、各商店が商品情報を消費者にファクス送信することを提案した。 「学生と商店主の間の溝が縮まり、さまざまなアイデアが生まれた」と、三和市場理事の森谷寿さん。TMO尼崎の北村仁さんは「学生の目で発見してくれた地域資源を、私たちが定着させていきたい」と話している。 ▼近畿経産局リポート 外部機関と連携が有効 中心市街地の衰退が指摘される中、にぎわいを取り戻した商店街は大学や地域住民、企業、NPOなど外部の組織や人と効果的に提携していることが、近畿経済産業局がまとめたリポートで分かった。外部の知恵を取り込んで企画力や実行力を向上させ、集客増につながっているケースを取り上げている。 二〇〇三年秋から〇四年春にかけて神戸市など関西の二十一カ所の中心市街地や商店街に加え、交通機関やタウン誌発行会社など五社をヒアリング調査した。 連携先はJRなどの交通機関や学校、自治会など。大日六商店会(神戸市中央区)は修学旅行の受け入れや小中学生の商業体験などで評価を高めている。また、神戸ながたティ・エム・オー(長田区)は地元のMCC食品と組み、特産の「ぼっかけ」を開発した。 リポートはこうした例を挙げ、地域らしさを明確に▽地域らしさを前面に出した商品や町並みなどの地域資源を開発▽地域と積極的にかかわり、消費者の支持を勝ち取る―などが連携を成功させるカギと結んでいる。 同局流通・サービス産業課は「大切なのは、人のつながりや発想に尽きる」としている。
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