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米の小説「アラスカを追いかけて」
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2007/01/16
芦屋市在住の新進翻訳家、伊達淳(じゅん)さん(35)が、米国の小説「アラスカを追いかけて」を翻訳、出版した。脱サラし、翻訳家として独立した伊達さんにとっては、六冊目の訳書。数々の賞を受賞するなどした青春小説で、米国では若者を中心に強い共感を獲得しており、映画化の計画も進行中という。(武藤邦生) 伊達さんが6冊目訳書/ユーモアと切なさ同居
「アラスカ―」は、米国の作家ジョン・グリーンさん(29)のデビュー作。二〇〇五年に出版され、米国図書館協会主催の文学賞「プリンツ賞」を受けるなどした。 出版社からの依頼で読んだ伊達さんも、「ユーモアと切なさが同居しており、感情移入できる小説」と絶賛。「ぜひ翻訳したい」と、出版社に申し入れたという。 物語は、アラバマの寄宿学校が舞台。主人公パッジは、転校したこの学校で、同室のカーネル、美少女アラスカらと出会う。まじめで気の弱い性格のパッジは、ずけずけと物を言い、行動力のある彼らのペースに巻き込まれ、学校内の対立グループとの“いたずら”合戦や校則破りを繰り広げる。 伊達さんは「決して優等生ではないが、みんなピュアでまじめ。大人から見れば『バカなこと』だが、彼らなりの論理があり、一生懸命に生きている。読んで、自然と心が温まる」と話す。 物語は後半、アラスカが不可解な事故死を遂げ、急転。真相を求めて、カーネルとパッジが奔走する。前のめりに生きることで、傷つき、葛藤(かっとう)し、それでもそれを乗り越え成長してゆく少年たちの姿が、疾走するような文体で描かれる。 ◇ 伊達さんは、翻訳家を志し、一九九七年に勤務していた保険会社を退職。大学に入り直すなどし、二〇〇三年、デビューした。 「翻訳を読んだ読者が、原作の読者と、同じイメージを抱けるような翻訳が理想」と伊達さん。「子どものころ没頭した少年野球と同じくらいに、今は翻訳が面白い。心の奥でほっとできる、優しい作品を訳してゆきたい」と話している。 ◆ 「アラスカを追いかけて」は白水社刊。二千百円。 |
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